国産ベビーベッドメーカー社長が語る!ヤマサキ×ナイスベビー対談

創業72 年 株式会社ヤマサキインタビュー 日本のものづくりを支え続ける職人たちの想い

効率よりも、赤ちゃんの安全と使いやすさを。
創業72 年、日本のものづくりを支え続ける職人たちの想い。


現在、日本国内で本格的にベビーベッドを製造し続けているメーカーは、実質わずか2 社のみと言われています。 海外製の安価な大量生産品が増えるなか、効率を犠牲にしてでも譲らない「日本製ベビーベッド」ならではの、並々ならぬこだわりと赤ちゃんへの深い愛情。そこにある「本物の安心」の秘密を探るため、今回は特別な対談企画をご用意しました。


長年にわたりベビーベッドレンタル事業を展開してきた株式会社ベビーリース常務取締役・惣川と、貴重な国内製造メーカーである株式会社ヤマサキの代表取締役社長・山崎吉典氏によるトップ対談が実現。 ナイスベビーの蓮が進行役を務め、日本製ベビーベッドの現状や安全性へのこだわり、ものづくりへの熱い想いをたっぷりとお届けします!


創業72年の歴史 株式会社ヤマサキ紹介

ヤマサキへようこそ


株式会社ヤマサキの歴史は、今から72 年前の昭和29 年(1954 年) まで遡ります。

【昭和29年】木製農機具作りの会社としてスタートした株式会社ヤマサキの原点は、高い木工技術が求められる「木製の農機具作り」にありました。過酷な農作業に耐えうる、頑丈で狂いのないものづくり。
この時代に培われた、木という素材を知り尽くした職人の技術と妥協のない姿勢が、現在のヤマサキの基盤となっています。


ベビーベッド製造を主軸へ

【昭和43年】ベビーベッド製造を主軸へ

日本の高度経済成長期、時代とともに変化する家族のカタチに寄り添うように、昭和43年から本格的にベビーベッド作りを開始。「大切な赤ちゃんを安心して寝かせられる場所を作りたい」という想いから、事業を大きく転換しました


インタビュー本編

質問1 ヤマサキのこだわり

Q&A

―質問1 こだわりについてお伺いします

司会者 蓮

長年にわたって日本製のベビーベッドづくりを続けてこられた中で、最も大切にされているこだわりを教えてください。

ヤマサキ社長

やはり、赤ちゃんが使うものだからこそ「高い安全性」を何よりも大切にしています。
万が一、赤ちゃんが元気よく動いてベッドの木枠に頭や体をぶつけてしまっても、なるべく怪我をしないようにすること。
そして、第2子、第3子、さらには次の世代(2世代)まで長く引き継いで使えるほどの「高い耐久性」を持たせること。
これを実現するために、職人の手作業による加工や、安全な素材選びにはどこにも負けないこだわりを持っています。

ヤマサキが譲らない3つのこだわり ①

触れるたびに優しい「かどの丸み」。


触れるたびに優しい「かどの丸み」

司会者 蓮

ヤマサキさんのベッドを触ってみると、驚くほど手触りがなめらかで丸みがありますね。

ヤマサキ社長

そうですね。特に当社の特徴として、ベビーベッドの木枠を見ていただくと、他社製品に比べて角がより大きな丸みを帯びているのがお分かりいただけると思います。

実は、このベビーベッドの四隅にある支柱上部の丸みは、機械任せではなく「1本1本、職人が手作業」で削り出しているんです。
これは他社には絶対に引けを取らないヤマサキ製のこだわりです。

惣川常務

まさに熟練の職人技ですね。しかし、これほど手間がかかるのになぜ手作業での面取りにこだわるのですか?

ヤマサキ社長

それはもう赤ちゃんの安全のためです。
万が一にも赤ちゃんが触れて怪我をすることがないよう、できる限りの手を尽くしたい。この想いから職人が1本1本手作業で行う面取りは創業者である先々代の祖父の代から受け継がれているものになります。
そのため、ベビーベッドを1 台を組み上げるまでにものすごく時間がかかります。手間や人件費はもちろんかかりますが、赤ちゃんの安全に直結する部分ですから、長年絶対に譲れないヤマサキのこだわりです。

ヤマサキが譲らない3つのこだわり ②

2世代先まで使える「高い耐久性」


2世代先まで使える「高い耐久性」


「丸い棒」「平たい長方形の棒」

司会者 蓮

ーー 柵の形状にも大きな違いがあると伺いました。一般的な「丸い棒」ではなく、「平たい長方形の棒」を採用されているのはなぜですか?

ヤマサキ社長

これもすべて「高い耐久性」を保つためであり、私たちが日本製にこだわり続ける大きな理由の一つです。ベビーベッドの柵には「丸棒」のタイプも多くありますが、丸棒は年月が経つと構造上どうしてもクルクルと回ってしまい、最悪の場合、結合部が緩んで抜けてしまうことがあります。
また、平たい棒に比べると衝撃に弱く、折れやすいというデメリットもあるんです。
一方で、ヤマサキの平たい棒(角棒)は、面と面でガッチリと固定されているため、クルクル回って抜ける心配が一切ありません。衝撃にも非常に強く、圧倒的な強度を誇ります。

司会者 蓮

ーー メリットばかりに見えますが、なぜ他社では平たい棒にしないのでしょうか?

惣川常務

確かに他社製品では丸棒タイプのベビーベッドも見かけますよね。

ヤマサキ社長

一言で言えば、平たい棒のほうが丸棒よりも圧倒的に作業工程が増えるからです。
丸棒なら丸い穴を1 回開けて差し込めば済みますが、平たい棒を固定するには、一度丸い穴を開けた後、さらに棒が絶対にズレないように「もう一度、形の違う四角い穴をギュッと押して成形する」という、2段階の特殊な工程が必要になります。
さらに、平たい棒は丸棒に比べて接着する『面』が圧倒的に広いんです。その分、接着剤もたっぷり多く塗ることができますから、木と木が驚くほど強固に一体化します。
そのためやはり平たい棒で柵を作る方が圧倒的に丈夫で頑丈ですし、何より長くお客様にお使いいただけます。だからこそヤマサキでは、どれだけ手間とコストがかかってもこの平たい棒を使い続けているんです。
「作業効率」ではなく「安全と安心」を最優先にする。この高いクオリティは、職人の目が隅々まで行き届く日本国内の自社工場で作るからこそ保たれていると自負しています。


平たい長方形の棒の断面

惣川常務

2段階の特殊プレスに加えて、広い面での強力な接着。だからヤマサキ製のベビーベッドは、レンタルで繰り返し使用されても、メンテナンスさえしっかり行えば、壊れることなくずっと頑丈なままなんですね。

「丸棒」と「平たい棒」の徹底比較表

特徴・項目 他社に多い「丸棒」 ヤマサキ製の「平たい棒」
穴あけ工程 丸い穴を1回開けるだけ(シンプル・高効率) ①丸い穴を開ける→②四角い穴をプレス成形(手間のかかる2段階)
接着の仕組み 棒と穴の接点が狭く、「点や線」での接着になりがち 接する面が圧倒的に広い
「面接着」
接着剤の量 塗れる面積が狭く、差し込む際に奥へ逃げやすい 接着剤をたっぷり多く塗れるため、木と木が強固に一体化する
メリット 生産効率が高く、製造コストを抑えられる 圧倒的に頑丈で長持ち、棒が絶対にズレない・回らない
デメリット 長年使うと棒がくるくる回り、抜ける・折れるリスクがある 製造に圧倒的な手間、時間、コストがかかる

ヤマサキが譲らない3つのこだわり ③

赤ちゃんが舐めても安心な「厳選された素材」


「厳選された素材」

司会者 蓮

ーー 最後に 3 つ目、素材へのこだわりについてお伺いします

ヤマサキ社長

木材、塗料、接着剤にいたるまで、ベビーベッドを構成するすべての素材において、最も基準の厳しい安全なものを選定しています。
【木材】:ただ硬いだけでなく、強度が高く、長年使っても歪みが出ずに安全に使い続けられる木材を厳選。
【塗料・接着剤】:赤ちゃんはなんでも口に入れて舐めてしまいますよね。万が一、赤ちゃんがベッドを舐めてしまっても、体に害がない環境に優しいもの(ホルムアルデヒドなどの有害物質の放出量が最も少ない最高基準のもの)だけを厳選して使用しています。
「何よりもかけがえのない大切な命を預かる場所だから、目に見えない部分まで一切の妥協をしない」これが、創業から72年間、私たちが守り続けてきた約束です。ぜひたくさんのご家族にこの本物の安心を体感していただければ嬉しいですね。

Q&A

―質問2 ベビーベッド選びで最も大切な「安全性」のポイントは?

司会者 蓮

ーー ベビーベッドを選ぶ際、やはり安全性を最も重視される方が多いと思います。パパ・ママが製品を選ぶにあたって、特にチェックすべき重要な安全ポイントは何でしょうか?

ヤマサキ社長


それはまず「PSCマーク」が付いているベビーベッドを選ぶことです。これは私から、これから親御さんになるすべての方へ強くお伝えしたい大切なポイントです。
「PSCマーク(Product Safety of Consumer Products)」とは、消費生活用製品安全法に基づき、国が定めた安全基準に適合した製品に表示が義務付けられているマークです。ベビーベッドは特定製品に指定されており、日本国内で販売するためにはPSCマークが必要になります。
さらに、PSCマークに加えてSGマークを取得している製品であれば、第三者機関による安全性の確認も受けているため、より安心してお選びいただけると思います。赤ちゃんは自分の力で身を守ることができません。だからこそ、大人たちが「PSCマーク」という確かな安全の目印を基準にベッドを選んであげることが大切なんです。
もちろん、ヤマサキのベビーベッドはPSCマークおよびSGマークの基準を満たしています。それに加えて、先ほどお話しした「平たい棒の柵」や「職人の手作業による角の丸み」のように、自社独自の基準も設けながら安全性を高めています。
かけがえのない赤ちゃんとの新しい生活です。「安いから」「デザインが可愛いから」だけで選ぶのではなく、まずはPSCマークの有無を確認し、安全性をしっかり見極めていただきたいですね。

SGマークとは?
sgマーク 「SGマーク(Safe Goods)」とは、一般財団法人製品安全協会が定めた、厳しい安全基準をクリアした製品にだけ表示が許される認証マークです。ベビーベッドの形状や強度、使用されている素材の安全性まで、赤ちゃんが安全に使えるかどうかが徹底的に職人の目で審査されています。
ヤマサキ社長

実は、日本の法律では、このSG マーク(および国が定めたPSC マーク)がないベビーベッドは、本来は国内で「販売」してはいけないことになっているんです。

司会者 蓮

でも、大手通販サイトのアマゾン(Amazon)などを見ると、かなり安価な海外製のベビーベッドがたくさん売られていますよね……。

ヤマサキ社長

そうなんです。そこが非常に大きな問題でして、インターネット通販の普及によって、残念ながらSG マークがついていない安全基準未満のベビーベッドが、普通に売られてしまっているのが現状です。
海外からの直輸入品などの場合、日本の厳しい安全基準をクリアしていないケースが多く、見た目はおしゃれでも「柵の隙間に赤ちゃんの頭が挟まってしまう危険なサイズだった」「使われている塗装や接着剤から有害物質が出ている」「強度が足りずに壊れてしまった」といった、恐ろしいリスクが潜んでいます。
赤ちゃんは、自分の力で身を守ることができません。だからこそ、大人たちが「SG マーク」という確かな安全の目印を基準に、ベッドを選んであげる必要があるんです。
もちろん、ヤマサキのベビーベッドは、この厳しい「SG マーク」の基準をクリアしています。それどころか、先ほどお話しした「平たい棒の柵」や「職人の手作業による角の丸み」のように、SG マークの基準をさらに上回るレベルの安全性を自社で課して製造しています。
かけがえのない赤ちゃんとの新しい生活です。「安いから」「デザインが可愛いから」だけで選ぶのではなく、ぜひ「SG マーク」がついた、本物の安心が保障されたベビーベッドを選んでいただきたいですね。


海外製品についての見解

Q&A

―質問3 海外製品についての見解を教えてください

司会者 蓮

ーー 海外製品と日本製を比べたとき、プロの目から見て、具体的にどのような部分に決定的な違いを感じられますか?

ヤマサキ社長

大きく分けて2 つの違いがありますね。1 つは「日本の気候」に合わせた設計。もう1 つは、スペック表には絶対に載らない「ネジや金具の緻密さ」と、それによる「何度でも組み立て・解体ができるタフさ」です。

海外製との決定的な違い①

日本のムシムシする夏から赤ちゃんを守る「床板の穴」

ヤマサキ社長

まず1 つ目の気候についてですが、日本は非常に高温多湿ですよね。赤ちゃんは大人以上に汗をかきますから、ヤマサキでは赤ちゃんが寝る板(床板)の通気性を最優先に考え、空気の通り道となる「穴」を他社製品よりもかなり多めに開けています。

司会者 蓮

確かに、海外製のベッドだと1 枚の板のようになっていて、ほとんど穴が開いていないものも見かけます。

ヤマサキ社長

そうなんです。この穴があるのとないのとでは、湿気のこもり具合が全く違います。穴を多く開けるということは、それだけ素材のロスや製造工程の手間が増えるのですが、赤ちゃんが毎日快適に、そしてカビなどの心配なく衛生的に過ごせるようにするためには、絶対に譲れないポイントです。 実は、取扱説明書などにはわざわざ「穴を多めに開けています」なんて書いていないので、ほとんどの親御さんはご存知ないと思いますが(笑)、私たちは見えないところこそ手を抜きません。

惣川常務

通気性で言えば、床板は「すのこタイプ」もいいですよね?

ヤマサキ社長

おっしゃる通り、通気性の面だけで言えば「すのこ」が間違いなく最高です。ただ、すのこにするとどうしても製造コストが上がってしまい、販売価格が高くなってしまうのがメーカーとしての悩みどころでもあります。
ですから、例えばナイスベビーさんのようなレンタルサービスを利用される際に、床板がすのこタイプを選択をされるのは、賢く、赤ちゃんにとっても本当に良い選択だと思いますよ。


床板すのこベッド With(ウィズ) ナチュラル

海外製との決定的な違い②

スペック表には映らない「ネジや金具」の秘密

司会者 蓮

ーー もう1 つの違いである「ネジや金具の緻密さ」について、詳しく教えてください。

ヤマサキ社長

海外製の組み立て式ベッドの中には、ネジ穴の精度が甘く、最初から少しガタつきが出やすいものが少なくありません。
また、金属のネジを木枠へ『直接』ねじ込む構造の製品が多いのも特徴です。これだと、お引越しなどで一度解体してもう一度組み立てるときに、木枠のネジ穴が削れて広がってしまい、強度が著しく落ちてしまう原因になります。


ネジや金具の緻密さ

惣川常務

確かに最近、海外製のベッドをプライベートで組み立ててみましたが、一度組み立てたら解体できないような構造になっていて本当に大変でした。ヤマサキ製のベビーベッドの組み立てやすさに慣れていると、余計にそう感じますね。

ヤマサキ社長

よくそのお話はいただきます(笑)。
日本のリアルな育児シーンを考えると、「里帰り出産のために実家で一度組み立てて、自宅に戻る時にまたバラして運ぶ」「2 人目、3 人目が生まれたタイミングで、クローゼットから出して再組み立てする」ということはよくありますよね。
だからこそヤマサキでは、木枠のネジ受け側に『鬼目(おにめ)ナット』と呼ばれる頑丈な金属パーツをあらかじめしっかりと埋め込んであります。木材に直接ネジを揉み込まないため、何回組み立て・解体を繰り返してもネジ穴が弛まず、ガタつきが一切出ません。2 人目、3 人目のお子様への使い回しという、日本のライフスタイルを最初から想定して設計しているんです。
職人の手仕事だけでなく、この「基本設計の緻密さ」こそが日本製の大きな強みです。もし機会があれば、赤ちゃん本舗さんや西松屋さんなどの実店舗に出向いて、日本製と海外製のベビーベッドを隣同士で並べて触り比べてみてほしいですね。先ほどお話しした「角の丸み」の手触りから、全体の頑丈さ、金具の丁寧さまで、クオリティの差が一目瞭然で分かっていただけるはずです。

Q&A

―質問4 ベッドの木材や材質についてお伺いします

司会者 蓮

ーー 赤ちゃんが毎日長い時間を過ごし、直接肌に触れるものですから、ベッドの「素材」も非常に気になります。木材選びにおいて、ヤマサキ様がこだわっていることを教えてください。

ヤマサキ社長

私たちは、木材にドイツ製の高級木材である「ビーチ材(ブナ材)」を厳選して使用しています。
ドイツから遥々日本へ取り寄せるため、どうしても輸送コストはかかってしまいますが、非常に密度が高く、硬くて頑丈なのが特徴です。大切な赤ちゃんを支えるベッドですから、強度において一切の妥協をしたくないという想いで、こだわりを持って仕入れを続けています。
よくベビーベッドの素材として使われる「パイン材(松)」などは、柔らかくて軽いため加工がしやすいというメリットがあります。しかし、やはり「強度」や「長年の耐久性」という面で見ると、ビーチ材に比べてどうしても劣ってしまうため、ヤマサキでは使用していません。


ベッドの木材

惣川常務

子どもから大人まで何十年も長く使える高級ハイチェアとして有名な、ストッケ(STOKKE)社の『トリップトラップ』にも、このドイツ製のビーチ材が使われていますよね。ヨーロッパ のビーチ材は、まさに世界が認める高級木材ですよね。

ヤマサキ社長

そうなんです。それほど信頼性が高く、一級品の木材をヤマサキでは贅沢にベビーベッドへと使用しています。

司会者 蓮

ーー 最近は、木材だけでなく「塗料」や「接着剤」の成分まで、赤ちゃんの健康のために細かく気にされるパパ・ママが増えています。その点への配慮はいかがでしょうか?

ヤマサキ社長

その通りですね。赤ちゃんはなんでもペロペロと舐めてしまいますし、ハイハイやつかまり立ちを始めると、ベッドの柵をカプッと噛んでしまうこともよくあります。そのため、塗料や接着剤の安全性は極めて重要です。
まず塗料に関しては、万が一赤ちゃんが舐めてしまっても体に害がない、環境に優しい「エコウレタン塗料」を使用しています。
そして、実はここが一番知られていないポイントなのですが、私たちは「接着剤」にも徹底的にこだわっています。一般的なベビーベッドの安全基準(PSC マーク、SG マーク)においては、木材や塗料については明確な規定が設けられていますが、「接着剤」の成分についての明確な縛りは設けられていません。
つまり、法律や基準の上では、そこまでこだわらなくても製品として販売することは可能なんです。


接着剤

司会者 蓮

ーー 安全基準に「接着剤」の規定がないというのは驚きです。では、ヤマサキさんではどうされているのですか?

ヤマサキ社長

規定がないからこそ、メーカーとしての良心が問われる部分だと思っています。ヤマサキでは、日本の建築基準法で最高ランクの安全性が認められているホルムアルデヒド放散等級「F☆☆☆☆(エフ・フォースター)」の接着剤のみを採用しています。
化学物質の放出量が最も少ない、シックハウス症候群などの心配が一切ない最高基準の接着剤です。「安全基準で決まっていないから」と見過ごすのではなく、「赤ちゃんが使うものだから、できる限りの安心で満たしてあげたい」という一心で、国内製造ならではの誇りを持ってここまでこだわっています。
木材、塗料、そして目に見えない接着剤にいたるまで、すべての素材において「我が子を安心して寝かせられるか」という基準で選んでいます。アレルギーやデリケートな肌を持つ赤ちゃんにも、安心してぐっすり眠っていただければ嬉しいですね。

ベビーベッドの安全基準について詳しくみる
参考:ヤマサキ様ホームページPSC マークとSG マークの違いや安全基準について Q&A

質問5 ベビーベッド選びについてお伺いします

司会者 蓮

ーー これまで安全性の重要さについて詳しく伺ってきましたが、実際にパパ・ママがベビーベッドを選ぶ際、プロの視点から「ここに気をつけてほしい!」という具体的なポイントはありますか?

ヤマサキ社長

そうで すね、これからベッドを選ばれる保護者の方には、特に「組み立てのしやすさ」と「日々の使いやすさ(実用性)」、そして「購入後のメンテナンス」の3 つを意識してほしいと 思います。
まず実用性の面で言うと、毎日の大変なお世話を乗り切るためには「キャスター」と「スライド扉(上下にスライドして開閉する柵)」は絶対に必須だと考えてください。

司会者 蓮

ーー よく「寝室に置きっぱなしにするからキャスターは要らないかな」という声も聞きますが、実際はどうなのでしょうか?

ヤマサキ社長

実はそこが盲点でして、ベビーベッドの下や周囲というのは、赤ちゃんの汗やホコリがとても溜まりやすい場所なんです。キャスターが付いていれば、ママの力でも片手でラクに動かして毎日しっかり掃除ができます。
スライド扉も同様で、手前にパタンと倒れるタイプだと足元のスペースを圧迫してしまいますが、下にスーッと下がるタイプなら、限られたお部屋のスペースでもスムーズにおむつ替えや抱っこができます。毎日何十回と繰り返すお世話ですから、この2 つがあるかどうかで身体への負担が劇的に変わりますよ。

司会者 蓮

ーー 「1 人目だけだからSG マークなしでもいい?」という疑問。先ほど「SG マークがない製品は危険なことがある」というお話がありましたが、ネットでは「1 人目にしか使わないから安物で十分」という意見も見かけます。

ヤマサキ社長

うーん、そうですね……。生まれてから2・3 ヶ月くらいの、寝返りも打たず「ベッドの中でまったく動かない赤ちゃん」に使うだけで、本当に1 人目のお子様への一度きりの使用で使い捨てる、という割り切りであれば、もしかしたら選択肢に入るのかもしれません。
ただ、海外製の安価なベッドに多い落とし穴として、「ネジが非常に細くて、一度組み立てたら二度とネジが抜けずに解体できない構造」になっている製品がよくあるんです。
これだと、いざ使い終わって部屋を広く使いたいと思っても、大きなベッドを解体できずに処分すら一苦労……ということになりかねません。やはり、日本の住宅事情を考えても、しっかり解体して保管や処分ができる「組み立てやすさ・解体のしやすさ」は重要ですね。

【一番大切なお願い】ネジは「絶対に緩んでくる」もの。

司会者 蓮

ーーすでにベビーベッドを使っている方、これから使う方に「これだけは絶対にやってほしい」というメッセージはありますか?

ヤマサキ社長

これだけはすべての保護者の方へ強くお伝えしたいのですが、「ベビーベッドのネジは、使っているうちに絶対に緩んでくるものだ」という認識を必ず持ってください。
どれだけ頑丈に作られた日本製の高級ベッドであってもです。赤ちゃんがベッドの中で元気に動いたり、つかまり立ちをして柵をガタガタと揺らしたり、パパ・ママがおむつ替えのたびに扉を開閉したりすることで、目に見えない振動が毎日ベッドのネジに蓄積されています。
ですから、定期的にネジが緩んでいないか定期的にチェックしてあげてください。
赤ちゃんは自分で「ここがグラグラして危ないよ」とは言えません。この、わずか1分の定期的なセルフチェックこそが、赤ちゃんを不意の事故から守る一番の予防策になります。
安全なベッドを選び、正しくメンテナンスをして、ぜひ安心して楽しい育児の時間を過ごしていただきたいですね。


接着剤

司会者 蓮

ーー 最後に、これからベビーベッドの購入やレンタルを検討されている方へ、メッセージをお願いします。

ヤマサキ社長

私たちの工場は、いつお客様が突然見学にいらっしゃっても「ここは見ないでください」という場所が一切ありません。
それくらい、職人一同、どこを切り取られても恥ずかしくない、一切の手を抜かないものづくりをしています。先ほどお話しした、1本1本手作業で行う「面取り(角の丸み)」や、平たい棒を使った「構造の丈夫さ」には、絶対の自信を持っています。
実際、お客様から「私が赤ちゃんの時に使っていたヤマサキのベッドを、今度は自分の子ども(初孫)のために引っ張り出して使っています」というお話を伺うことも珍しくありません。親子2 世代、30 年近く経っても安全に使える耐久性があるんです。
全国のベビー用品レンタル会社でも長年採用されており、繰り返し使用される厳しい環境の中で耐久性が実証されています。


1本1本手作業で行う「面取り(角の丸み)」

ヤマサキ社長

……ただ、これってベビーベッドメーカーとしては、製品が長持ちしすぎて次のベッドが売れなくなってしまうので、実は経営的には表裏一体で痛し痒しなんですけどね(笑)。
でも、赤ちゃんの安全に関わる「丈夫さ」だけは、絶対に譲るわけにはいきません。
現在、日本国内で本格的にベビーベッドを製造しているメーカーはわずか2 社しかありません。時代の流れとともに、どんどん減少してしまいました。今の日本の市場は、日本の安全基準に合わせて「海外」で製造し、輸入されたものが大半を占めています。
だからこそ、私たちは日本の誇るべきベビーベッド製造の技術と安心を、次の世代へ残していきたい。日本のパパ・ママ、そして赤ちゃんには、ぜひ職人たちがこだわり抜いて作った「本物の日本製ベビーベッド」の心地よさと安心感を体験していただきたいと心から願っています。

Q&A

【最後に、こんな質問をしてみました!】社長が家族に選ぶなら?

司会者 蓮

ーー 素敵なお話をありがとうございました!……それでは本当の最後に「おまけの質問」です。もし山崎社長がご自身のお孫さんやご家族にベッドを選ぶとしたら、どんな基準で選びますか?

ヤマサキ社長

ははは、なるほど(笑)。それなら私は、デザインや人気ランキングではなく、「具体的に家の中でどう使うか(使うシーン)」を徹底的に考えて選びますね。
例えば、主に「夜、寝室に置いて大人のベッドの隣で使う」というシーンなら、寝ている赤ちゃんの様子がすぐに確認できて、シームレスに添い寝ができる【ロータイプ(床板が低めのベッド)】を選びます。
逆に、「日中はリビングに置いて、お昼寝やお世話の拠点にする」というシーンなら、かがみ込まずにおむつ交換や着替えができて、パパ・ママの腰への負担が驚くほど軽くなる【ハイタイプ(床板が高めのベッド)】を選びます。
このように、「どこに置いて、誰が、どんな風にお世話をするか」という具体的なシーンを思い浮かべて選ぶと、絶対に失敗しませんよ!。


ベビーリース惣川からパパ・ママへ


ベビーリース惣川からパパ・ママへ

惣川常務

山崎社長の熱い想いが詰まった、株式会社ヤマサキの日本製ベビーベッド。
「こんなに素晴らしいベッドなら、ぜひ我が子に使ってあげたい」 「でも、高価なものだし、使う期間が限られているから迷う……」 そんな時は、ぜひナイスベビーのレンタルをご活用ください。
ですが、ここでひとつパパ・ママに知っていただきたい大切なことがあります。 それは、メーカーがどれだけ頑丈にベッドを作っても、私たち届ける側の管理が雑であれば、赤ちゃんの本当の安全は守れないということです。
ヤマサキ様が誇る「2世代使える頑丈さ」という職人のプライド。そこに、私たちが重ねる「次の赤ちゃんへ最高の状態で届ける」という徹底した部品チェックや除菌メンテナンス。 この両輪が組み合わさるからこそ、ナイスベビーのベッドは何代にもわたって、新米パパ・ママのもとへ変わらない安全を届け続けることができています。
夜の寝室用の「ロータイプ」、日中のリビング用の「ハイタイプ」、そして山崎社長おすすめの「すのこ床板仕様」まで、使うシーンに合わせた豊富なラインナップをご用意しています。 日本の職人が作った最高の「安心」を、最高のメンテナンス状態でお届けします。 かしこく手軽に、あなたのご家庭の育児に取り入れてみませんか?

あっという間に過ぎ去ってしまう、愛おしい赤ちゃんの乳幼児期。 そのかけがえのない大切な時間を、一番安全で心地よい場所で過ごせるよう、私たちナイスベビーがまごころを込めてサポートいたします。

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