赤ちゃんとの温泉は1歳から!危険を避けるためにすべき5つの事前準備
そろそろ赤ちゃん連れで温泉に行きたいなと思っているママやパパが多いのではないでしょうか。
そこで不安になるのが赤ちゃんはいつから温泉に入っても大丈夫なのかということ。
なんとなく小さな赤ちゃんは入れない方がいいのだろうけど、実際のところ本当にダメなの?
何歳からは入ってもいいの?
なぜダメなの?
そんな疑問に全てお答えします!
1歳頃までは温泉(大浴場の利用)はやめておくのがベター。
不特定多数の人が同じ温泉に浸かるため赤ちゃんが温泉に入るタイミングによっては衛生面に不安があります。
細菌と赤ちゃんが好む温泉は実は同じ。ぬるめで刺激の少ない温泉を細菌も好みます。つまり赤ちゃんが入れる温泉は細菌が発生している可能性があります。
大人にとっては多少汚れていても問題がない場合でも、まだ免疫の少ない赤ちゃんにとっては思わぬ健康トラブルに繋がることも。そのため、1歳頃までは温泉に浸かるのはやめておいた方が安心です。
しかし、日々休みなくこなしている育児。そんな日頃の疲れを癒すためにもたまには温泉へ行きたいと思っているママパパも多いはず!
そんなママパパのためにぜひ知っておいて欲しい1歳未満の赤ちゃんとも安全で楽しく一緒に温泉を過ごすコツをご紹介します。
最後まで読んで頂ければ、赤ちゃんとの温泉が不安なイベント事ではなく、HAPPYなイベントになりそうだと自信を持つことができます。
赤ちゃんとの初めての温泉をぜひ楽しかった一生の思い出として残して下さいね。
1. 赤ちゃんの温泉(大浴場利用)は1歳頃まではやめておくのがベター
不特定多数の人が同じ湯舟につかる大浴場の利用は衛生面からまだ免疫力の弱い赤ちゃんには危険です。
また、濡れて滑りやすい浴場を赤ちゃんを両手で抱っこしながら移動するのも考えただけでも大変そうですよね。
そのため赤ちゃんの負担やママパパの負担、さらに周りの方への配慮も考えると1歳頃までは温泉は避けておいた方が無難です。
しかし、温泉の大浴場でなくても温泉を楽しむ方法もあります。2章ではその方法もご紹介していきます。
1-1. 小さな赤ちゃんの体への負担が大きい
温泉は不特定多数の人が同じ湯舟に浸かるため衛生面に不安があります。そのため免疫力が戻る1歳頃まではなるべく避けましょう。
もちろん、温泉施設によっては1日1回の清掃ではなく複数回掃除をすることで衛生に気をつけている場所もありますが、実際のところはどのタイミングで掃除をしているかわからないため、入浴するタイミングによってはお湯が汚れてしまっている場合があります。お湯が汚れてしまっていると細菌が温泉の中で繁殖している可能性があります。
特に日本の中で最も多い中性~弱アルカリ性の温泉は、肌への刺激が少ないため肌が弱い人でも安心して入浴することができますが、衛生面でみると酸性やアルカリ性の温泉の方が検出される菌数が少ない調査結果がでています。
赤ちゃんが温泉に入ることでの健康被害についてはっきりとした医学的なデータはありません。しかし、赤ちゃんは1歳頃になるまでは免疫力が低いため細菌などの外敵にとても弱いことは事実です。そのため、湯船に細菌などがいる可能性やうっかり温泉を誤飲してしまう可能性も考えると赤ちゃんの温泉は大事をとって1歳頃までは避けておいた方が無難です。
源泉掛け流し温泉なら大丈夫?
高温の源泉掛け流し温泉や硫黄泉、酸性泉ではレジオネラ菌が検出されない場合が多かったという調査結果が医学会雑誌に掲載されています(参照1)。
厚生労働省では特にレジオネラ菌(症状:肺炎や熱など)の感染リスクが高い人として高齢者や新生児を挙げています(参照2)。
しかし、源泉掛け流し温泉は高温である場合がほとんどのため赤ちゃんには熱すぎてのぼせてしまいます。
また、臭いがきつい硫黄泉やピリピリする酸性泉はまだ肌の弱い赤ちゃんには向いていません。菌が発生しにくくとも赤ちゃんに合わない温泉のため源泉掛け流し温泉等は避けてあげましょう。
参照1:衛生面からみた温泉【(財)中央温泉研究所】
参照2:レジオネラ菌【厚生労働省】
1-2. 赤ちゃんのお世話にかかるママパパの負担
濡れた浴場を赤ちゃんを抱っこして歩くのは滑って転んでしまう危険があります。特に温泉成分やシャンプーなどがしっかりとすすがれていない場合、浴場の床が滑りやすくなっています。浴場は硬い床の場合が多いため転んでしまうと大けがに繋がりますので、赤ちゃんとの大浴場の利用は危険なので避けましょう。
また、温泉からあがると同時に肌の水分は蒸発していきます。女性に人気の「美人の湯」と言われるような泉質は特に入力中はツルツル肌でも、入浴後はカサカサ肌になってしまいます。保湿クリームは部屋に帰ってからゆっくり塗ってあげようなどと考えず、湯上り後すぐに塗ってあげる必要があります。
ただでさえ、普段と違う馴れない場所でのお世話になるのでママパパはとっても大変です。
温泉でのんびりリラックスできるどころかせわしなくお世話をしなければなりません。ママパパの負担からも1歳までは避けておきましょう。
1-3. 温泉内での周囲の方への配慮
人によっては小さな赤ちゃんを温泉に入れることで不快に感じてしまう方もいます。
湯舟に浸かっていると、赤ちゃんがおしっこをしていてもママでさえもわからないことも。また、温泉はプールとは違い、のんびり静かに湯舟に浸かることでリラックス効果を求めてくる方がほとんどです。そんな中赤ちゃんに絶対に泣かないでね。というのは難しいですよね。
衛生面や環境からも大浴場の利用はもう少し大きくなってからにしましょう。また、温泉施設によって入浴の年齢対象やルールが違うので事前に必ず確認しておきましょう。
2. それでも1歳未満で温泉に行きたいママに!必ず行いたい5つの事前準備
前章でもお伝えしましたが、赤ちゃんの温泉は大事をとって1歳までは避けておいた方が無難です。しかし、どうしても行きたい、どうしても温泉に行く事情がある場合もありますよね。そのような場合は大人だけの時と違いしっかりと事前準備をしてから当日を迎えるようにしましょう。
赤ちゃんにとって初めての温泉。温泉を一緒に楽しめるかどうかはママパパの事前準備にかかっています!
どんな状況で一緒に温泉に入るのか、事前に出来る限り具体的にイメージしてみましょう。
2-1. 年齢制限などの入浴制限について問合せしましょう
利用予定の温泉施設に事前に連絡をし小さな赤ちゃんがいる旨を伝えましょう。
施設によっては「〇歳以下の入浴禁止」や「オムツが取れていない乳幼児の入浴は禁止」などの年齢・利用制限がある場合があります。いざ当日行ってみて全く使用できなかった。などということがないように事前に赤ちゃんの月齢まで伝えておくようにしましょう。
2-2. 貸切風呂があるか確認しましょう
まだお子様が小さい場合は特に貸切風呂の利用がオススメです。
家族で入浴できるためママとパパで連携して赤ちゃんをお風呂に入れてあげることができます。
また、特にハラハラしてしまうのが赤ちゃんが泣いて他のお客様に迷惑をかけてしまわないかということ。それも貸切風呂なら、気兼ねなく家族で温泉を楽しめますね。
2-3. ベビーバス等のベビー用品や赤ちゃん用アメニティがあるか確認しましょう
湯船や洗面台にお湯を張るのもいいですが、ベビーバスがあれば赤ちゃんのお世話もぐっと楽になります。
また、お座りができる時期でしたらバスチェアがあるとママが髪の毛を洗っている間など赤ちゃんを座らせてあげることができ、脱衣所にベビーベッドが設置されていればその上でお着替えをすることができるためママはお世話がしやすくなります。
大人用のソープでは敏感な赤ちゃんのお肌に合わない場合があります。温泉に赤ちゃん用のアメニティがなければ普段自宅で使っているものを持っていきましょう。
2-4. 予約変更やキャンセルはいつまで可能か確認しましょう
2-5. 近くの小児科の場所を確認しましょう
当日の体調不良でも対応できるように近くにある小児科の場所を地図で確認しておきましょう。
特に土日におでかけするケースが多いかと思いますので、休日・夜間受付をしてくれている病院も調べておくともしもの場合焦らずに対応することができますね。
3. 【月齢別】赤ちゃんと温泉を心から楽しむためのポイント
ここでは月齢別に温泉利用時のポイントをご紹介します。ぜひ赤ちゃんと一緒に心から温泉を楽しみましょう。
3-1. 【1~3ヵ月】客室のお風呂を利用しましょう
まだお座りもできないこの時期は大浴場で赤ちゃんを待たせることができません。そのためご自宅で沐浴させてあげるように客室のお風呂で入浴させてあげましょう。
客室のお風呂なら誰も浸かっていない綺麗なお湯で洗ってあげることができるため衛生面に問題はありません。
また、温度も温泉と違い赤ちゃんにとって心地よい温度(夏は37~38度、冬は39~40度)に調節して入れてあげることができるため小さな赤ちゃんでも安心して利用できます。
さらにベビーバスの貸し出しサービスがある場合は、使用するとお世話がぐっと楽になりママの負担が減ります。
3-2. 【3ヵ月~1歳】貸切(家族)風呂を利用しましょう
大浴場と違い貸切風呂を利用するなら利用人数がグッと減る分、衛生面でも比較的安心です。
また貸切風呂の醍醐味ですが、家族皆で一緒に入ることができるため、ママとパパで順番に赤ちゃんの抱っこができるのでチームプレーで入浴することができますね。
3-3. 【1歳以降】大浴場も利用できるようになります
おめでとうございます!
1歳を過ぎたころには免疫力が生まれた時と同じくらいまで戻っているため、晴れて念願の大浴場デビューができます。
しかし、まだ足取りもたどたどしく浴室で転んでしまう事や温泉は場所によっては深くなっているので目は離さないように注意が必要のため貸切風呂の利用がベストですが、例えば温泉に着いた当日は家族で貸切風呂を利用し、翌朝の温泉利用時はサッと大浴場を使用する。ということもできます。
ただし、施設によっては大浴場の入場に年齢制限があったり、また大浴場の利用はOKでも、オムツ卒業後でないと湯船には浸かれない場合がありますので事前に確認しておきましょう。
温泉に行くときの持ち物リスト
4. いざ温泉へ!入浴時6つの極意
いよいよ楽しみにしていた温泉当日!当日失敗しないようにぜひ知っておいて欲しい赤ちゃん連れでの温泉入浴時の極意をご紹介します。
4-1. 空いてる時間を狙いましょう
赤ちゃん連れなら混んでいないチェックイン直後の早めの時間帯が狙い目です。時間が早いうちは浴場も明るいので安心ですし、洗い場も空いているため赤ちゃんをゆっくり洗ってあげることができます。
4-2. 事前におトイレを済ましておきましょう
赤ちゃん連れで一番心配なのは、赤ちゃんの粗相ではないでしょうか。人は水を見たり、水が流れる音を 聞くと尿意をもよおす傾向があります。そのため、温泉に入る直前にトイレを済ませておきましょう。
オムツが取れていない赤ちゃんの場合は、タイミングを計ることが大切です。生後6ヵ月を過ぎるとおしっこの間隔も空き、うんちの時間も大体決まってきますので日々の生活リズムを考えて温泉に入る時間を調節するとさらに安心して入れますね。
4-3. 入浴前に身体をしっかり洗ってあげましょう
温泉は多くの人が共同で利用するため、しっかり身体を洗ってから湯舟に入りましょう。
赤ちゃんのお尻は大人よりも清潔な状態を保ちにくいので、温泉に入る前はしっかりと洗ってあげましょう。
4-4. 長湯はしないようにしましょう
赤ちゃんは身体が小さく、発汗機能も十分に発達していませんから、温泉に長く浸かっているとすぐに湯あたりしてしまいます。赤ちゃんがお湯に浸かっている間ご機嫌でも無理はせず、長くとも10分~15分程を目安にし長湯しないように注意してあげましょう。
4-5. 脱衣所や洗い場では転ばないように足元を注意をしましょう
広く濡れた浴場を赤ちゃんを抱っこしながら歩くのは予想以上に大変!特に温泉成分などで滑りやすくなっているため足元に注意しながら歩きましょう。
4-6. 上がった後はしっかりと水分補給や保湿クリームを塗ってあげましょう
温泉に入ると、沢山汗が出て赤ちゃんの身体からは水分が失われてしまいます。温泉から上がった後はしっかりと水分補給や保湿クリームを塗ってあげましょう。
5. 赤ちゃん連れで120%温泉を楽しむためのおすすめテクニック「チームプレイ入浴」
1泊2日で温泉旅行を考えているママパパにぜひオススメしたいのが、チームプレイ入浴!ママとパパで協力し合えば赤ちゃんとの温泉旅行を120%楽しめ、さらにそれぞれ1人でゆっくり温泉に浸かる時間も楽しめる方法です。
温泉を選ぶ際は必ず家族風呂がある施設を選びます。
旅館に到着後、空いている早めの時間に貸切風呂で家族で一緒に入り、赤ちゃんの身体を普段通り洗ってあげます。
夕飯を食べた後は早めに寝る準備を整え、寝かしつけをしましょう。
赤ちゃんが寝たらここからがママパパがゆっくり温泉を楽しめる時間がスタート!
赤ちゃんが寝ている隙にパパに赤ちゃんを見てもらい、ママは2度目の温泉を大浴場で楽しみます。
日頃何かと赤ちゃんのお世話でゆっくりとお風呂に入れないママにとっては最高の贅沢ですね。温泉を満喫します。ママが温泉から戻って来たらパパとチェンジして、パパにも温泉で日頃の疲れを癒してもらいましょう。
このチームプレイ入浴のコツは昼間思いっきり赤ちゃんを遊ばせておくこと!疲れ切って早く寝てくれれば夜にゆっくりとした時間が作れますね。
事前にシュミレーションが出来ていれば温泉は十分楽しめます。赤ちゃんの温泉デビューや、ママパパは日頃の疲れを癒しに目一杯温泉を楽しみましょう!
温泉旅行にピッタリ!持っていくと便利なバッグdeクーハン
旅館がお布団を敷いてくれるのは夕食後、それまでの赤ちゃんの居場所は?座布団上はちょっと…。と不安に思いますよね。
そんなママのためにぜひオススメしたいのが「バックdeクーハン」
車移動のご旅行なら絶対に持っていくことをオススメします。旅館到着後に広げればすぐに赤ちゃんのスペースとして安心して寝かせてあげることができます。
夜寝る際も、大人と同じ布団に寝かせるのは押し潰しちゃいそうで怖いですが、クーハンがあれば安心して寝かせてあげることができます。
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6. まとめ
いかがでしたでしょうか。
赤ちゃんが温泉に浸かることは1歳頃までは避けてあげることがベターです。しかし、大浴場の温泉に浸からずとも温泉を楽しむ方法はあります。
ぜひ事前準備をしっかりとしてから当日を迎え、最高の1日をお過ごし下さいね。
素敵な思い出になりますように。
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