
月齢別チャイルドシートの失敗しない選び方とおすすめの買い替えパターン
こちらの記事にたどり着いた方、きっとチャイルドシート選びでお悩みですよね。
「何を選んでいいのかわからない!」「必要な機能って何?」「うちの子にはどのタイプが合う?」など、まずはおすすめのチャイルドシートを知りたい!という方も多いのかもしれません。
チャイルドシートは乳児用、幼児用、学童用の他に兼用タイプやブースターシートなど種類が豊富。価格帯もピンキリで幅広く、多くのママパパが商品選びで悩まれるアイテムです。機能性が高く利便性の良いモノが理想ですが、もちろんその分価格は上がるため、どこまで予算をかけるかも悩ましいところです。
まずは、お子さまの安全を守るというチャイルシート本来の目的を果たすための、正しい商品選びの知識が重要となります。今のお子さまの月齢にとって必要な機能を兼ね備えた商品の中から、ご予算も鑑みた上でチョイスしていく、この流れが商品選びのポイントとなります。
そこで当記事では、チャイルドシート選びに重要なポイントを月齢別に徹底的に解説、買い替えのパターンも合わせて紹介していきます。こちらの記事を読んで頂ければ、チャイルドシートの全貌が明らかに!お子様にぴったりな商品が見つかると思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
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1. 月齢別チャイルドシート選びのポイント
チャイルドシート選びに重要な条件としてあげられるのが「安全基準をクリアしている」「子どもの体型にぴったり」まずこの2点。購入の際は国内の安全基準を満たしている商品がどうかを必ず確認しましょう。大切な赤ちゃんを守る第一歩です。次にお子さまの体型に合う商品を選ぶこと。体型に合わないチャイルドシートの使用は、万が一の時にお子さまの命を守ることができないどころか、逆に危険な目に遭わせてしまう可能性が高いのです。
上記の2点は絶対条件とする商品選びのポイントと、それを踏まえたおすすめチャイルドシートを月齢別に紹介していきます。
1-1. 【新生児】小さな体をしっかり守る安全性の高いモノを選ぶ
生まれたばかりの新生児は、まだ首が据わっていなく体の骨なども未熟なため怪我をしやすい時期です。だからこそ、安全性の高いチャイルドシートを選ぶことが重要です。
◎ Point1:誰でも簡単に確実に設置できる「ISOFIX固定」
チャイルドシートの取付方法は、ISOFIX(アイソフィックス)と車のシートベルトで固定する2パターンがあります。
ISOFIX固定式の場合、ISOFIXバーを座席の差し込み口に差し込むだけで、誰でも簡単に確実にチャイルドシートを設置することができ、取り付けミス(ミスユース)を防ぐことができます。
しかし、シートベルト固定タイプの場合、チャイルドシートの固定方法が複雑なためミスユースが多く発生しています。警察庁/JAF合同の2019年度全国調査によると、全体の57.8%が正しく取り付けができていないという結果も発表されています。(詳しくはこちらをご覧ください)
日本では、2012年7月1日から法令により、車の座席にISOFIX対応の取付金具の設置が義務付けられました。
それにより、2012年7月以降に新車で販売された全ての国産車はISOFIX対応しています。それ以前の車は対応していない場合もありますので、必ず事前に確認しましょう。
◎ Point2:小さな体をしっかり包み込む「乳児専用タイプ」
新生児から使えるチャイルドシートは、使用期間の短い乳児専用タイプや、大きくなっても使える乳幼児兼用タイプなど様々な種類があります。その中でも新生児時に使用するチャイルドシートとしてオススメしたいのは「乳児専用タイプ」です。
目安の使用月齢は1歳頃までと短いのですが、新生児の体にピッタリと合う設計で必要な機能が備わっています。シートは赤ちゃんの背骨の形になっていて、やさしく包み込む安心のかたち。全身をしっかり守るクッションも備えられ、衝突安全性との兼ね合いも考慮された理想的なシート形状とされています。
乳幼児兼用タイプは新生児期から長い期間使用できますが、大きめシートの中に分厚いクッションを入れ補正して使う仕様になっています。そのため、万が一の衝撃に対しては、分厚いクッションの沈み込みも大きくなり、小さな体にかかる衝撃も大きくなります。
未熟な小さな体を守るためには、より安全性の高い「乳児専用タイプ」をおすすめします。
Joie i-Level ジョイー アイレベル【カトージ】
使用月齢 | 新生児~15カ月頃(13kg以下) |
サイズ | 幅43.5×奥行70×高さ58cm |
重量 | 10.4kg(ベビーシート 4.9kg/ISOFIXベース 5.5kg) |
取付方法 | ISOFIX固定 |
安全基準 | 新基準i-size R129適合 |
リクライニング | 3段階調節(115°/130°/150°) |
ヘッドレスト&肩ベルト連動調節機能/大型幌(日よけ) |
1-2. 【1~2歳】成長段階に応じて変化し長く使えるモノを選ぶ
子どもの成長は早いものです。その時の体型にぴったり合ったものを選ぶことが大切ですが、何台も購入することは現実的になかなか難しいと思います。そこで成長に応じてベルトやヘッドレストの高さが変化するモノだと長く使うことができて、安全性は保ちつつコストも抑えることができます。
◎ Point1:身長140cmまで長く使える「ヘッドレスト伸縮機能」付き

◎ Point2:小さな身体をしっかりガードする「5点式ベルト」付き

4歳頃まではこの5点式ベルトを使用し、それ以降に3点式ベルトに移行しましょう。体の小さなお子様はジュニアシート利用の基準体型に達するまでは5点式ベルトを使用することをおすすめします。
ジョイトリップGH【コンビ】
使用月齢 | 1才頃~11才頃(9kg~36kg以下) |
サイズ | 幅44×奥行45×高さ67cm |
重量 | 5.5kg |
取付方法 | シートベルト固定 |
安全基準 | UN R44/04適合 |
リクライニング | 95°~110° |
ヘッドサポート&ランバーサポート/ヘッドサポート高さ調節可能/超衝撃吸収素材「エッグショック」搭載/全面3Dメッシュシート&本体エアゲート/軽量、コンパクト設計/ドリンクホルダー付き |
1-3. 【3~4歳】年齢ではなく今の体型に合ったモノを選ぶ
3歳頃のチャイルドシートを選ぶときに多くの方が悩まれるのは「チャイルドシートにすべきか?ジュニアシートにすべきか?」という点です。どちらもメーカーの目安使用期間に3歳が含まれるため悩まれる方が多いのですが、ジュニアシートの使用基準体型になるまではチャイルドシートの使用をおすすめします。
◎ Point1:身長100cm、体重15kgになるまではチャイルドシートを使おう!
ジュニアシートは、一般的に身長100cm以上、体重15kg以上の子どもを対象に作られています。その基準を満たしていなければ、本来の機能を発揮することも安全の確保もできず、万が一のときに大切なお子様を守ることができません。チャイルドシートからジュニアシートへ移行するタイミングは、年齢ではなくお子様の体型に合わせる事が大切です。
購入前に必ず商品の適応サイズとお子様の体型がぴったりと合うか確認しましょう。販売店では、実際に商品に試乗させてもらえるので試してみるのもおすすめです。
◎ Point2:頭から腰までしっかりと守れる「背もたれ付き」
3歳頃から座席のみの「ブースターシート」を購入される方がいます。使用期間が3歳頃~とされている商品が多いのですが、これはあくまでも目安に過ぎません。ブースターの高さは20cm程、使用するための体型基準は単純に身長が120cm以上が必要です。3歳児の平均的な体型ではブースターのみの使用はとても安全とは言えずおすすめしません。
大きくなるまでは、頭から腰までしっかりと守れる「背もたれ付き」タイプを使用しましょう。身体の小さなお子様は、前述の通り身長100cm、体重15kgになるまでは、ジュニアシートではなく、必ずチャイルドシートを使用するようにしてください。
エアグルーヴ プレミアムAD【アップリカ】
使用月齢 | 12カ月~11才頃(体重9~36kg以下) [チャイルドモード]体重9kg~18kg [ジュニアモード]体重15kg~26kg(背もたれ使用時) [ブースターシートモード]体重22kg~36kg |
サイズ | 幅44×奥行42×高さ66.5~74.5cm(ブースターシートモード:幅43.5×奥行37.6×高さ21.5 cm) |
重量 | 5.7kg(ブースターシートモード:1.8kg) ※ドリンクホルダー含まず |
取付方法 | 3点式シートベルト固定 |
安全基準 | ECE R44/04適合 |
深いヘッド&3Dサポートクッション/5段階ヘッドサポート/ヘッドサポートクッション/背もたれ2段階調整/空気が流れるメッシュシート/洗濯機で洗えるシートカバー |
1-4. 【4歳以降】ブースターシートに変化させ長く使えるモノを選ぶ
4歳頃から使えるジュニアシートは、その他のベビーシートやチャイルドシートに比べて価格が安いものが多く、1番安くコンパクトなものを選びがちです。より安全性を高めるために、できるだけ長い期間背もたれがある状態で使用することをおすすめします。お子さまの体が大きくなり、ブースター使用の基準を満たすようになってから背もたれを外すようにしましょう。チャイルドシートの使用は6歳の誕生日を迎えるまで法的な着用義務がありますが、車のシートベルトは身長140cm以上を基準に設計されています。この基準体型を満たすまでは、6歳になってもチャイルドシートを使用することを強くおすすめします。
ジョイキッズ ムーバーエッグショックKH【コンビ】
使用月齢 | 3歳頃~11才頃(体重15kg~36kg以下) |
サイズ | 幅45.5×奥行46.5×高さ67~81cm |
重量 | 4.2kg |
取付方法 | 3点式シートベルト固定 |
安全基準 | ECE R44/04適合 |
超衝撃吸収素材エッグショック搭載/3Dメッシュシート/ぱぱぴたヘッドレスト/ベルトジャストフィッター&ベルトポジショナー/シート洗濯機丸洗いOK/ドリンクホルダー付き |
2. おすすめの買い替えパターン
子どもの人数や年の差で必要なチャイルドシートの買い替えパターンが変わってきます。 子どもは授かりものですので、なかなか思い通りとは難しいかと思いますが、事前にどのような買い替えパターンが良いか考えておくことが「後悔しないための商品選び」には大切です。 そこで今回は、筆者おすすめの買い替えパターンを紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
安全性だけを考えると「組合せ3」が体格に合わせて、それぞれ使うことができるので理想的ではありますが、3台を購入するとなるとそれだけコストもかかるので、現実ではなかなか難しいかと思います。
そこで筆者オススメの買い替えパターンは「組合せ2」
体が小さくフニャフニャな新生児期は、より安全性の高い「乳児専用タイプ」を使って、その後「兼用タイプ」の使用がオススメです。
現在、日本ではできるだけコストを抑えたい、1台で長く使いたい、などの理由から組合せ1の「乳幼児兼用」を購入される方が多いです。しかし、自動車先進国であるヨーロッパでは「乳児専用タイプ」が主流となっています。それは、まだ首の座っていない赤ちゃんでも安全に使えるようにしっかりと包み込み、骨格が未熟でも万が一の時には大きな衝撃も背骨を中心とした広い背中で分散させることができるように新生児期に特化した、より安全性の高い設計になっていてることを知っているからです。さらに「乳幼児兼用」のほとんどの使用期間は4歳頃までとなっていますが、実際には2~3歳頃で窮屈になるケースが多いようです。
新生児期は特に安全性の高いタイプを使い、その後は兼用タイプを幼児学童兼用タイプに乗り換えるのが一番効率的。乳児期は一時的な利用なのでレンタルするのが無駄がなくコストも抑えらえる一押しのパターンです。
3. 賢いママパパは使っている!チャイルドシートのお得なサービス活用術
知っていますか?!自治体によっては、子育て支援の一環としてベビー用品の購入やレンタルに対して補助制度を設けている場合があります。また、販売店でも独自のサービスとしてチャイルドシートをもっとお得に利用できるプランを提供しています。同じ商品でも価格が大きく変わりますので、是非利用したいサービスですね。賢いママパパはしっかりと活用していますので、是非参考にしてください。
3-1. 自治体で実施している子育て支援制度
一部自治体にはチャイルドシートの支援制度があり、主に「レンタル補助」「無料貸出し」「購入補助」の3種類です。割引価格でレンタルできる「レンタル補助」と無料でチャイルドシートが借りられる「無料貸出し」、チャイルドシートを購入した時に補助金がもらえる「購入補助」があります。事前にお住まいの自治体に確認しましょう。
各自治体の具体的な支援制度の一部を参考までに紹介します。
レンタル補助金制度 |
東京都江東区、東京都目黒区、千葉県松戸市など |
【千葉県松戸市の場合】 指定業者からチャイルドシートをレンタルした場合に料金の半額を助成しています。 |
無料貸出し |
北海道士別市、神奈川県小田原市、新潟県柏崎市など |
【北海道士別市の場合】 ・ベビーシートは、誕生~1年間 ・チャイルドシートは、貸与決定日から10日間 ベビーシートとチャイルドシートを無料で貸出ししています。 |
購入補助金制度 |
茨城県牛久市、山梨県北杜市、静岡県伊豆市など |
【山梨県北杜市の場合】 6歳以下のお子様の保護者を対象にチャイルドシート購入金額の2分の1(上限額2万円)を助成しています。 |
3-2. レンタルと購入がセットでお得なナイスベビーの『借りて買って』
ナイスベビーのお得なプラン、レンタルと購入がセットになった「借りて買って」は、レンタルと購入を同時申し込みで、購入品が安く買えるプラン。
例えば、使用期間の短いベビーシートを「レンタル」して、その後に使う「チャイルドシート」を購入すると、チャイルドシートがかなりお得な価格で購入することができます。短期間の利用はレンタルで、長期間使えるものは購入で、上手に使い分けてくださいね。
4. まとめ
チャイルドシート選びの参考になりましたでしょうか?
どのタイプでも絶対に必要な条件は、「国の安全基準をクリアしている」「お子様の体型にぴったり合っている」この2点。これを踏まえた上で「使いやすさ・快適性・安全性・ライフスタイル」に合わせた商品選びが大切です。そして事前に家族計画や次に買い替えるタイプなども考えておくことが、後悔しないための商品選びに繋がります。ぜひ、こちらの記事を参考に自分にぴったりなチャイルドシートを見つけてくださいね。
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