初心者でも安心!チャイルドシートの正しい付け方完全ガイド【画像付】

チャイルドシート付け方アイキャッチ

はじめてチャイルドシートを車に設置する場合、取扱説明書を確認しながら「これで本当に合っているのだろうか?」「少しグラついている?」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。

私は取説がとても苦手で、隙間なくびっちりと書かれた文字を読んで理解するのがとても苦痛。読む気が起きないというのが本音です。
取説に書かれた手順ももっと細かくイラストを入れて欲しいと思うことが多々あります。時には取説を見ずに感覚で行うことも?!

しかし、チャイルドシートの設置においては話は別!
設置の方法を間違えると万が一の事故の時に、チャイルドシート本来の機能が発揮できず、お子様を危険から守ることができません。
メーカーや商品によって作りも異なるため、取説をしっかりと読み、正しく設置できるまで何度もトライすることが大切です。

今回は、初めての方や筆者のように説明書が苦手な方でも正しく設置ができるよう、チャイルドシートの付け方のポイントや注意すべき点を画像と共に分かりやすく解説します。こちらの記事を読んでいただき、もう1度設置したチャイルドシートの状態を確認してみましょう!

1. 取扱説明書をしっかりと読むことが最も重要

まず何より大事なのは「取扱説明書をしっかりと読むこと」です。正しく設置ができていないとチャイルドシート本来の機能を発揮することができない事や予期せぬ事故に繋がり兼ねません。

取説を無くしてしまった!という方は、商品本体にサポートセンターの電話番号や型番が書いてあるので、インターネットで検索して専用の説明書を確認するか、サポートセンターに電話で確認してください。
ほとんどのメーカーが取説のダウンロードページや取り付け動画を掲載していますので、対象商品の情報を得ることが可能です。
取説を読んでも分からない、難しいという方はメーカーに問い合わせてみるのが確実ですね。

大切なお子様を守るためにも、まずは取説をしっかりと読んで、正しく設置ができるまで何度も繰り返し設置することが大切です。

メーカー別取扱説明書ダウンロードページ一覧
レカロロゴ
ブリタックスレーマーロゴ

2. ミスユース(取付けミス)について

着座状況調査結果一覧
しっかり着座ミスユース
乳児用54.1%45.9%
幼児用41.4%58.6%
学童用53.4%46.6%
平均49.5%50.5%

警察庁/JAF合同チャイルドシート取り付け状況全国調査2022年度によると、全体の50.5、なんと半数がチャイルドシートを正しく取り付けができていないという結果になっています。

【乳児用・幼児用】
1位:ハーネスの締め付け不適正
2位:ハーネスの高さ調整違い
3位:ハーネスのねじれ、よじれ

【学童用】
1位:体格不適合
2位:肩ベルトの通し方間違い
3位:座席ベルトのねじれ、よじれ

主な原因としては上記のような内容でした。
チャイルドシートが正しく取り付けられていない状態は、事故の際に本来の機能を発揮することができず、いざという時に大切なお子様を守る事ができません。
まずは取説をしっかりと読み、正しく取り付けることが何より大切です。

[参考]JAF:チャイルドシート着座状況(2022年調査結果)

3. チャイルドシートの設置前にすべき3つの準備

チャイルドシートを車に取り付ける前にやっておくべき準備や事前に知っておくべきことが3つあります。この3つを事前に確認しておくことによって、お子様を乗せるときに慌てず、スムーズに設置をすることができます。

3-1. 必要な部品が全て揃っているか確認する

チャイルドシート部品

まず最初に、付属品やシートカバー類が揃っているか、破損などが無いか確認しましょう。
欠品や破損がある場合は、使用せずに購入した販売店へすぐに確認してください。

※メルカリなど個人での取引で取説がない場合は、メーカーサイトで取説または使い方動画を確認してください。

3-2. ハーネス(肩ベルト)を子どもの肩の位置に調整する

前章の調査結果の通り、乳児・幼児のミスユース3位まですべてハーネス(肩ベルト)が原因
ハーネスの高さは、お子様の肩の位置に合っていますか?

商品によっては設置後に調整できない物もあるため、車に乗せる前に自宅でお子様をチャイルドシートに乗せ、ハーネスをお子様の体型に合わせておくとスムーズです。

【後向き】お子様の肩より少し低く、1番肩の位置に近い高さ
【前向き】お子様の肩の高さまたは少し肩より高い位置に調整しましょう。

正しい位置
【正しい位置】赤ちゃんの肩の高さに方ベルトの通し穴が来るように合わせます
間違った位置
【間違った位置】肩ベルトの通し穴の位置が高過ぎると危険です

3-3. 車の後部座席へ設置する

チャイルドシートは後部座席へ設置

法律上チャイルドシートの設置場所については規定がありません。どの座席にチャイルドシートを設置しても違反にはならず、取締りの対象にはなりませんが、お子様の安全を第一に考えると後部座席に取り付けるのが良いとされています。

お子様と2人きりで車に乗るとき、助手席に乗せていれば泣いたときでもすぐあやせてお世話がしやすく便利そうですよね。
しかし、事故で助手席のエアバックが作動するとその勢いでシートが押され、子どもがはじき飛ばされてしまう危険性があり、正面衝突のときの怪我のリスクも高まります。そのため、安全性を考えチャイルドシートは車の後部座席に設置しましょう。

ただし、運転席の後ろ座席での使用の場合は歩道側からお子様の乗せ降ろしが原則です!乗せ降ろしをしているときに後方からくる車の事故に巻き込まれてしまう危険性がありますので、決して車道側から行わないよう気をつけましょう。

どうしても助手席で使用しなければいけない場合
エアバッグ エアバッグは安全を守るためのアイテムですが、開いたときの衝撃はとても強く子どもが必ずしもその衝撃を受け止められるとは限りません。さらに助手席のエアバッグは運転席より大きく開くので、万が一の事故でエアバッグが開くと座席が近いととても危険です。
どうしても助手席で使用しなければいけない場合は、ジュニアシートに座れる体格になってから、できるだけ車のシートは下げて使用しましょう。

4. タイプ別の取り付け方法と注意点

チャイルドシートの取り付け方法は「シートベルト固定」と「isofix固定」の2種類があります。それぞれの取り付け方法をポイントや注意点、さらによくある間違った付け方を画像と共に紹介します。

シートベルト固定
シートベルトを使用して座席にシート本体を取付けるタイプでどんな車にも対応する従来からある固定方法。現在主流はアイソフィックス固定ですが、シートベルト固定と両方兼用できるものも多くあります。
シートベルト固定
ISOFIX(アイソフィックス)
シートベルトを使わずに取り付け可能な、国際規格のチャイルドシート固定方式。車に装備されたISOFIXアンカーにチャイルドシートのコネクターを直接ドッキングして固定するので、装着ミスが少なく、誰でも簡単確実に取り付けできます。
ISOFIX

4-1. シートベルトで固定する場合

シートベルト固定とは、車の3点式シートベルトでチャイルドシートを固定します。チャイルドシートの設置の向きは、新生児期の「後ろ向き」と体重が10㎏、身長が75㎝を超えてから取り付ける「前向き」の2つの方法があります。

4-1-1. 後ろ向きの付け方のポイント:乳児用シート(ベビーシート)

注意赤ちゃんを乗せて設置する前に、まずはベビーシートのみでの設置を試してみましょう!設置の安全が確認できたら、赤ちゃんを乗せて、いざ本番です!

ハンドルを立てるハンドルを垂直に立てる
ベビーシートにハンドルがある場合は、必ずハンドルを1番上(垂直)に立てましょう。衝撃でベビーシートが座席側に倒れた場合に、赤ちゃんが座席に当たらないようハンドルがガードしてくれます。

ハンドルを立てる

【ステップ1】車の座席とベビーシートがしっかりと接していること
シートベルト固定ステップ1

どのメーカーや商品でも車の座席にベビーシートの先端部分が接していることが絶対条件です。隙間が開いているとしっかりと固定できず、衝撃でベビーシートがズレてしまい危険です。しっかりと接しているか確かめましょう。

 

【ステップ2】車のシートベルトを長めに引き出す
シートベルト固定ステップ2

車のシートベルトは長めに引き出してから設置しましょう。短いと設置途中でシートベルトが足りず、もう1度はじめから設置し直さないといけなくなることがあります。
※夏場は日差しで金具部分が熱くなっていることがあるので要注意!!

 

【ステップ3】シートベルトをベビーシートの指定位置に通す
シートベルト固定ステップ3
シートベルトは赤ちゃんの上を通す
シートベルト固定ステップ3
シートベルトは座席下やベース下を通す

 

【ステップ4】シートベルトのタングをバックルに差し込む
シートベルト固定ステップ4

シートベルトのタングを車のバックルに「カチッ」と音が鳴るまで、しっかりと差し込みましょう。

 

【ステップ5】シートベルトをベビーシートの背面に通す

シートベルトをベビーシート背面の指定位置に通しましょう。

シートベルト固定ステップ5シートベルト固定ステップ5

 

【ステップ6】ベビーシートを座席側に押しながらシートベルトを強く引き緩みを取る ★重要★

シートベルト固定ステップ6ベビーシートを背もたれ側に押しながらシートベルトを強く引いて緩みをしっかりと取りましょう。この作業を怠たっていることが、ミスユース(取付けミス)が起こる主な要因となっています。

 

★最終チェック★

シートベルトにねじれはないか、全体をもう一度確認しましょう

チェック1

ベビーシートの設置角度を確認しましょう

チェック2チェック2

ベビーシートを前後に揺すり、3㎝以上の大きなグラつきがないか確認しましょう

チェック1

グラつきがある場合は【ステップ6】へ戻り、シートベルトの緩みを取って下さい。それでも改善されない場合は、もう一度はじめから設置し直しましょう。 ※構造上、本体が左右に多少動きますが使用上問題ありません。

ベビーシートをより安全に固定する方法

ベビーシート設置イラスト車の前座席を後ろにスライドさせ、背もたれとベビーシートをぴったり接するようにしてください。接することができない場合は、できるだけ前座席を前にスライドさせ、背もたれとベビーシートの間を開けるようにしてください。事故の際に衝撃で前座席が後ろに下がってしまい、ベビーシートを押し出してしまう危険性があります。

4-1-2. 前向きの付け方のポイント

【ステップ1】チャイルドシートの背面と車の座席の間に隙間がないようにする
シートベルト固定ステップ1

チャイルドシートの背面と車の座席の間に隙間ができないよう、しっかりと接した状態で設置しましょう。

 

【ステップ2】車のシートベルトをチャイルドシートの指定通し位置に通す
シートベルト固定ステップ2

車のシートベルトをチャイルドシートの指定通し位置に通しましょう。乳幼児兼用タイプの場合は、後ろ向きと前向きの通し位置が異なるので、間違えないよう注意しましょう。

 

【ステップ3】シートベルトのタングをバックルに差し込む
シートベルト固定ステップ4

シートベルトのタングを車のバックルに「カチッ」と音が鳴るまで、しっかりと差し込みましょう。

 

【ステップ4】チャイルドシートのロック部分にシートベルトを通す
シートベルト固定ステップ4

シートベルトをチャイルドシートのロック部分に通して固定しましょう。ロック位置は、製品によって異なりますので専用の説明書を確認してください。

 

【ステップ5】座席に体重を乗せながらシートベルトを引っ張り緩みを取る
シートベルト固定ステップ5

座面の奥にひざを乗せて体重をかけ、車の座席にチャイルドシートを沈み込ませながら肩ベルトを強く引き、シートベルトの緩みをしっかりとなくします。

 

★最終チェック★

シートベルトにねじれはないか、全体をもう一度確認しましょう

チェック1

チャイルドシートを前後に揺すり、3㎝以上の大きなグラつきがないか確認しましょう

チェック2

チャイルドシート側面部分を持ち前後左右に揺すり、3cm以上の大きなグラつきがないか確認しましょう。グラつきがある場合は【ステップ5】へ戻り、シートベルトの緩みを取って下さい。それでも改善されない場合は、もう一度はじめから設置し直しましょう。

4-2. ISOFIX(アイソフィックス)で固定する場合

【ステップ1】ガイドキャップを車のISOFIX固定バーに差し込む
isofix固定ステップ1

ISOFIXガイドキャップがある場合は、車の座席のISOFIX固定バーに差し込みましょう。ISOFIX固定バーは、車の座面と背もたれの間の奥にあります。背もたれを押し上げるか、座面を押し下げると固定バーが見えます。ISOFIXガイドキャップは、無くても取り付ける事ができます。
※車種によって、ISOFIX固定バーにカバーが掛けられている場合がありますので、車の取扱説明書を確認してください。

 

【ステップ2】レッグサポート(サポートレッグ)を起こす
isofix固定ステップ2

レッグサポートが固定されるまで、しっかりと起こしましょう。

 

【ステップ3】アンカーラッチ(コネクター)を回転させる
isofix固定ステップ3

手や指などを挟まないように注意しながらアンカーラッチを回転させ、起こしましょう。

 

【ステップ4】アンカーラッチをISOFIX固定バーに差し込む
isofix固定ステップ4

アンカーラッチをISOFIX固定バーに「カチッ」と音が鳴るまで、しっかりと差し込みましょう。 インジケーターが「赤色」→「緑色」に変わっていることを左右両方ともに確認してください。一つでも緑色になっていない場合は、一度取り外してもう一度差し込み直してください。

 

【ステップ5】レッグサポート(サポートレッグ)の長さを調節する
isofix固定ステップ5

レッグサポートが付いている場合は、レッグサポートの先端が床面に完全に接するように長さを調節しましょう。インジケーターが「赤色」→「緑色」に完全に変わっていることを確認してください。
※正しく機能しなくなる恐れがあるので、レッグサポートの下や周囲に物を置かないでください。

 

★最終チェック★

車の座席と背もたれにベースがしっかりと接しているか確認しましょう

チェック1

ベースを前後左右に揺らし、3㎝以上の大きなグラつきがないか確認しましょう

チェック2

5. より安全・快適に使用するために知っておくべき注意事項

これまでは、チャイルドシートの設置に関して重点を置いて紹介してきましたが、ここではチャイルドシートを安全に使用するために!お子様が快適に過ごせるように!チャイルドシートを使用する前に知っておくべき2つの注意点を紹介します。意外と知らない方や見落としが多い点になりますので、しっかりとチェックしていきましょう。

5-1. 厚手の上着NG!子どもの服装をチェックする

赤ちゃんの厚着

【冬】上着は必ず脱がせてからチャイルドシートへ!

コートなど上着を着せた状態でチャイルドシートに乗せようとしていませんか?

厚手の上着を着せた状態でチャイルドシートのベルトをすると、一見きっちり固定されているように見えますが、実際にはベルトと子どもの間に上着の厚み分の隙間が開いてしまい、ベルトがしっかりとしまっていないユルユルの状態になります。このような状態では、衝撃を受けた際にベルトで拘束されていない子どもは上着が脱げてベルトから飛び出してしまい、最悪な事態も想定されます。

冬の寒い時期は、上着を脱がして子どもの体にぴったりとチャイルドシートのベルトをして、その上から上着やブランケットをかけて寒さ対策を行いましょう。

【夏】こまめにチェックして熱中症対策を!

後部座席は運転席や助手席よりも2℃程温度が高くなる傾向があり、車のエアコンを使用しても後部座席まで届かないこともあります。
特にチャイルドシートに座っている子供は背中に汗をかきやすく、熱がこもって体温が上がりやすいため熱中症のリスクも高まります。夏の暑い時期は、厚着に気を付けて汗をかいていないか小まめにチェックしてあげましょう。

5-2. 車内の匂いチェックする

車のニオイ子どもは大人よりもニオイに敏感です。子どもの91%が、車に乗った途端に気分が悪くなる「途端酔い」の経験あり、その殆どが「車のニオイが原因」と言われています。
芳香剤は、無香料の消臭剤がおすすめ。車内の掃除はこまめに行い、子どもを車に乗せる前に10分ほど窓を開けて換気しておくとよいでしょう。

6. まとめ

では最後にもう一度、設置したチャイルドシートの状態を確認してください!グラつきもなく、完璧でしょうか? 不安な点がある場合は「まあいっか!」ではなく、安心してお子様を乗せられるまで何度も設置し直してください。不明点などがあれば、購入先や商品のメーカーに問い合わせて確認しましょう。 チャイルドシートを正しく使用して、お子様とのドライブを楽しんできてください♪

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