マットレスは必須!年間500台のベビーベッドを届けてわかったこと
これから生まれてくる赤ちゃんの為にベストな環境で寝かせてあげたい。
そのためには何を準備しなければならないのだろう?
まずはじめに、頭に思い浮かぶものは寝具のベビーベッドとベビー布団ですよね。
ベビーベッドとベビー布団だけ用意すれば十分と考える方がほとんどだと思います。
でも、普段ママパパがベッドで寝る時は、快適に寝るためにマットレスを利用していますよね。
そう考えると快適な睡眠環境作るには「赤ちゃんにもマットレスは必要なのだろうか?」と疑問に感じませんか?
お答えします。
ベビーベッドを使う際、マットレスは赤ちゃんにとって欠かせないアイテムです。
実は筆者の私は、以前までナイスベビーの配送スタッフとしてお客様宅にベビーベッドをお届けしていました。そのなかで実際に現場で見たものをお伝えします。
稀なケースではありますがレンタル品のベビーベッドや布団セットを引き取る際、ベビーベッドの床板の裏側や敷布団などにカビが付いて返却されることがありました。
おそらくその原因は、敷布団を長い間ベビーベッドに敷きっぱなしで使用されていたか、もしくは加湿器等で過度な湿度によりお部屋の環境が悪くなってカビが発生したものと思われます。そういうケースの方は、たいがいベビーベッドだけの利用でマットレスを利用しないお客様でした。
知らずにそうした悪い環境のもとで赤ちゃんを寝かせていた思うと少し怖いですよね。
そうならないためにも今回私は配送経験をもとに、赤ちゃんにとってベストな睡眠環境をつくる為に、マットレスの必要性を解説します。
この記事を読んでいただけた後、実際にマットレスの特性がよくわかり「赤ちゃんを寝かせる為にはやっぱり必要だね!」とママパパが判断していただければ幸いです。
1. ベビーベッドにマットレスが必要な理由
ベビーベッドを利用して赤ちゃんの睡眠環境作ろうと思う方の大半はベビー布団セットも準備します。ベビー布団セットがあれば敷布団も入っているしマットレスまでは必要ないでしょう…と思うママパパもいると思います。
実は、ベビー布団セットに入っている敷布団は薄くて使っているうちにヘタってしまい耐久性がなく、かつ通気性の悪いものがほとんどです。ここでは敷布団とは違うマットレスの特性を解説し、ベビーベッドにマットレスが必要だということをお伝えします。
1-1. 敷布団だけだと通気性が悪くカビ・ダニが発生する原因になってしまう!
なぜ敷布団にカビやダニが発生してしまうの?と思いますよね。
その原因は、敷布団の通気性にあります。
主にベビー布団セットに入っている敷布団は、赤ちゃんの沈み込みを防ぐために硬めに作られています。
その敷布団の中の素材の多く固綿でできています。固綿の敷布団は通気性が悪いのです。
通気性が悪い敷布団だとカビ・ダニが発生してしまう!
一日の大半を寝て過ごす赤ちゃんは、寝ている間に大量の汗をかきます。一日の寝てる間におよそコップ2杯分(約400㎖)もの汗をかきます。その量は大人の約2倍にもなります。赤ちゃんがかいた汗は布団や敷布団にしみ込み、通気性の悪い敷布団だとなかなか乾きません。その状態で使い続けているとカビやダニが発生する条件を満たしてしまうのです。
“カビ・ダニの発生の条件は4つ”
① 湿気がある
赤ちゃんの汗等による湿気がこもる環境や加湿器による過度な湿度環境
② 養分がある
塩分(汗やおしっこ等)、あか、皮脂、髪の毛、ホコリ
適温といわれる15℃~30℃位の温度
④ 酸素がある
私たち人間にも絶対に必要な環境
上記4つの条件があればカビ・ダニは発生し繁殖します。
敷布団のカビをそのままにしておくとベビーベッドまでカビてしまうことも…。
ナイスベビーでもベビーベッドやシーツ類にカビが付着した状態で返却されるケースがあります。
敷布団を定期的に干さずにベビーベッドの上に長期間にわたり敷きっぱなしにしてしまったのかもしれません。
もちろん、そんな場合でもナイスベビーでは追加料金をいただくことは一切ありませんが、一度発生してしまったカビを除去しメンテナンスするのは困難なので概ね廃棄処分となります。
まだ抵抗力の弱い赤ちゃんはカビやダニの影響を受けてしまう可能性がありますので十分に注意が必要です。 |
1-2. マットレスなら通気性に優れていてカビやダニの発生を抑制できる
ベビーベッド用のマットレスは通気性が非常に優れ、カビやダニの発生を防止する効果があります。
ナイスベビーでは特に通気性に優れた2種類のマットレスを厳選し取り扱っています。
ひとつはS字型繊維状のポリエチレン樹脂を使った「3次元高反発マットレス」、もうひとつは大人用でも一般的な高密度スプリング構造の「スプリングマットレス」。
こちらの写真は3次元高反発マットにスチームを当てたものです。
蒸気がS字型繊維を通り抜けていることがはっきり見えます。一般的な敷布団では中綿に蒸気が吸収されてしまってこのようにはなりません。マットレスの通気性の高さが分かりますよね。
湿気を溜め込まないことでカビやダニの発生を抑制することができるのです。
ナイスベビーで取り扱っている2種類のマットレスは、通気性以外にも適切な弾力性など赤ちゃんが快適で安全に使える仕様になっています。
それぞれどのような違いがあるのか見てみましょう。
3次元高反発マットレス | スプリングマットレス |
[サイズ] 標準 120×70cm ミニ 90×60cm |
[サイズ] 標準 120×70cm ミニ 90×60cm |
[厚さ] 5㎝位 |
[厚さ] 10~15㎝位 |
[重さ] 標準 2.7kg ミニ 1.8kg |
[重さ] 標準 4.6~6kg ミニ 3.8~5.0kg |
[素材] 外カバー:ポリエステル100% 中の本体:ポリエチレン樹脂 |
[素材] 表地:綿100% 中袋:ポリエステル100% マット表面:ウレタン20㎜ 中の本体:スプリングコイル |
[通気性] ◎ | [通気性] ◎ |
[お手入れ]◎ | [お手入れ]△ |
[持ち運び]〇 | [持ち運び]△ |
・サイズ
ともにマットレスのサイズは標準サイズ120cm×70cmとミニサイズ90cm×60cmとなりますが、ナイスベビーでは特殊サイズのベビーベッドでもサイズにあったピッタリのマットレスを用意しております。(タイニーサイズを除く)
・厚さ
3次元高反発マットレスは、ベビー布団のセットに入ってる固綿敷布団より少し厚く5㎝程度となります。
スプリングマットレスは、中にスプリングコイルが入っているためやや厚くなり10~15㎝位になります。
・重さ
3次元高反発マットレスは、1.8㎏~2.7㎏となります。
スプリングマットレスは、約4~6㎏となります。スプリングマットレスより3次元高反発マットレスの方が半分くらいの重さなので軽いです。
・通気性
両方とも、中の素材のつくりに空洞部分が多く通気性にはとても優れて赤ちゃんによる汗等の湿気がこもりません。
・お手入れ
3次元高反発マットレスは、ご自宅のシャワーで丸洗いして直射日光を避けて乾かします。
スプリングマットレスは、洗うことはできないため汚れてしまった部分を水ぶきで汚れを落として通気がいい場所で乾燥させます。
・持ち運び
3次元高反発マットレスは、2つ折りできるので簡単に持ち運びができます。
一方、スプリングマットレスのほうはそのままのサイズなので大きくてしかも重量があり持ち運びには適しません。
このようにナイスベビーで取り扱っている2種類のマットレスに違いがありますが、共通して通気性に優れて赤ちゃんの沈み込みを防ぐ適度な硬さがあり赤ちゃんの睡眠環境にベストな商品となります。
1-3. マットレスを使うと体圧が分散されベストな環境になる
こちらの資料は、実際に2歳児の体重がどのようにしてマットレスに伝わっているかというものとなります。全体的に均一に負荷が掛かっているのが分かるかと思います。
マットレスは適度な弾力で不要な沈み込みを防いでくれ、寝ている姿勢を正しく保つことができます。
上記に上げました2種類のマットレスも同様となります。
1日の大半を寝て過ごす赤ちゃんの骨の成長をサポートと寝返りを促進させる効果にもなり最適な環境が作れます。
では、なぜ柔らかい素材の敷布団や低反発のマットレスは赤ちゃんが使ってはダメなのか?
上記のイラストのように柔らかい素材の敷布団や低反発のマットレスは、赤ちゃんが横を向いた状態やうつぶせの状態になってしまった時に頭の自重で沈み込んでしまい窒息になる危険性があります。
深く沈み込んでしまう柔らかい素材のものは避けましょう。
3人に1人はベビーベッドでマットレスを使っている!
ナイスベビーでレンタルされたお客様の2年間にわたる実績を調べてみました。
下のグラフは実際にベビーベッドと一緒にマットレスを使用された方とベビーベッドのみで使われた方の円グラフとなります。
2019年、2020年度ナイスベビーでの実績
3人に1人はマットレスを使っている!
2019年〜2020年の2年間、ナイスベビーで実際に利用されたお客様の調査によるグラフとなります。
約2万人の対象者(ベビーベッド利用者)でベビーベッドと一緒にマットレスを利用された方の数です。
3人に1人(約4割)のお客様が利用されているという結果でした。
ナイスベビーでは年々赤ちゃんの出生減少により、顧客利用者の数も減ってきていますが、この実績の結果を見てもマットレス利用者の割合は減ってません。もしマットレスの必要がないと判断されるお客様が増えればもっと顕著に数字に表れてきます。検証結果からみてもマットレスは必需品でがあることがわかります。
2. 年間500台以上ベビーベッドをお届けした私のおすすめは!3次元高反発マットレス
以前まで私はナイスベビーの配送スタッフとして一件一件赤ちゃんのいるお客様宅に直接訪問し営業応対してまいりました。
前章では2種類のマットレスをご紹介しましたが、年間500台以上(月に40~50台)のベビーベッドをお届けした私がお勧めするのは3次元高反発マットレスです!
実際にマットレスをご利用いただいたお客様の声や、私自身がベビーベッドをお届けする中で体感したことから分かったおすすめのポイントをご紹介します。
2-1. 3次元高反発マットレスは通気性も適度な弾力もあって赤ちゃんに最適!
3次元高反発マットレスの素材は、1本1本のポリエチレン樹脂素材でできたS字型繊維が絡らみあった3次元構造となります。
向こう側も見える程の隙間があり通気性は抜群です!
また、空気断熱により赤ちゃんの体温を逃しにくいので冬場は保温効果もあります。
ポリエチレン樹脂の素材が高反発で弾力があるのため赤ちゃんの沈み込みを防ぐ硬さで最適となります。
2-2. 汚れてしまっても家庭のシャワーで丸洗いができて衛生的
通常、敷布団やマットレスは洗えないものが多く、おしっこやうんちで汚してしまった時どうしようと困ってしまいます。
そういう場合でも、3次元高反発マットレスは簡単にシャワーで丸洗いができるのです。
お手いれ方法は、まずカバーを外して中身の部分をお風呂場などシャワーが使える場所で水で洗い流します。
カバーは洗濯機で洗濯して大丈夫です。後は通気のいい所で立てかけて干して乾かせばいいだけです。
※樹脂の素材が変形してしまう可能性があるので高温のお湯や洗剤は避けます。また乾かすときは直射日光に当てると樹脂が劣化してしまうので注意が必要です。
ご利用のお客様からも「汚れてしまったら水洗いできることが、すごい安心感だった!」という声も頂きました。
もし汚れてしまったら丸洗いすればいい!と思えること。子育てにおいてこの安心感がとても大切ですよね。
2-3. 敷布団の代わりにもなる!3次元高反発マットレスは簡易的に使えて便利
ママが家事をしているときでも、いつもそばで赤ちゃんのお昼寝を見守りたいものです。
敷布団の代わりに3次元高反発マットを使うことで、リビングでも和室でも、どこでも赤ちゃんにとって最適な環境を作ってあげられます。
寝室からわざわざベビーベッドを移動しなくてもマットレスだけ持ってきてその上にベビー布団やタオルなど敷けばすぐに寝かせることができます。
敷布団と比べ通気性が良くなり赤ちゃんの汗が逃げてムレを抑え快適に使えます。
また、スプリングマットレスよりも軽いので持ち運びが楽にできる点もポイントです。
2-4. ナイスベビーでは70%の人が3次元高反発マットを選んでいる!
2020年度ナイスベビーでの実績
上の表は2020年度にナイスベビーでマットレスのレンタルを利用された方の内訳です。
約7割の方が3次元高反発マットレスを選ばれています。(その他はウレタン製マットレスの割合になります。)
以前はスプリングマットレスの方が主流でしたが、近年では3次元高反発マットレスを取扱う業者も増えたことで認知度も上がり、ナイスベビーでも増加傾向で主流の商品に変ってきています。
では実際に3次元高反発マットレスとスプリングマットレスを使ったご意見を見てみましょう。
3次元高反発マットレスを使って良かったご意見
「3次元マットレス使用して、実際は洗うことはなかったのですが、万が一汚しても洗えるという安心感がありました」 30代ママ
「時々乾かす際、3次元マットレスは2つ折りでたためるので、ベビーベッドに掛けたり干しざおに直接掛けられるので干す時に非常に便利でした。」 東京都30代ママ
「3次元マットレスのカバーは取り外しやすくそのまま洗濯できるので良かったです。」 20代ママ
スプリングマットレスを使ってイマイチだったご意見
「スプリングマットレスは分厚く重いので干すときに意外と大変!」 20代ママ
「防水シーツやキルトパッドがあるから滅多に汚れないとは思ったけど、スプリングマットレスは汚してしまった時どうしようという不安がありました。」 30代ママ
この結果から見ても利便性を兼ね備えた3次元高反発マットレスの方を選ばれるお客様が多いようです。
3. マットレスの上にパットやシーツを敷こう!おすすめの順番を解説
キルトパットやシーツ類を敷くことで、マットレスをより快適に使うことができます。
キルトパットは赤ちゃんの汗を吸収してさらさらの状態を保つことができますし、防水シーツを使えばおねしょや吐き戻しをしてしまっても下に染み込むことがないので安心です。
しかし、マットレスにキルトパットやシーツ類を使う場合に気になるのが敷く順番ですよね。
ナイスベビーでも、お客様から「どんな順番で敷けばいいのか分からない」というご質問をいただくことがあります。
そこで、この章では私が推奨する『マットレスの上手な敷き方』をイラストでご説明します。
スプリングマットレスの場合は上に防水シーツ、キルトパットを敷いて、最後にフィットシーツで全体を包みます。
3次元高反発マットレスの場合は上にキルトパットのみ敷いてフィットシーツで包むようにします。
通常は赤ちゃんのおしっこなど汚れを食い止めるために防水シーツを敷きますが、3次元高反発マットレスは万が一汚れてしまってもご家庭で丸洗いができるので防水シーツは使わなくてもOKです。その方がマットレス本来の通気性を損なわないので私のおすすめです。
(ただし、もし頻繁に丸洗いするようですと負担になってしまうので、状況に応じて防水シーツを敷いてマットレスの汚れ防止をするようにしましょう。)
マットレスと敷布団を併用するときは、マットレスの上に敷布団を乗せるようにしましょう。
基本的に敷布団は丸洗いできませんので、いずれのパターンも防水シーツを使っていただくことをおすすめします。
4. まとめ
いかがでしたか。
今回、私の実務経験による現状とナイスベビーにおける実証結果をもとにマットレスの特性と必要性をお伝えしてまいりました。
ベビーベッドにマットレスを用いることは確実に赤ちゃんの睡眠環境をプラスにするアイテムとなります。
赤ちゃんにとってベストな睡眠環境を考えているママパパへ、実はマットレスは必要ないと思っていたママパパも、この記事を読んでマットレスにの機能に魅力を感じましたら是非ご利用してみてください。
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