時期をずらすのはOK!「お宮参りはいつ行くべき?」に対する私の回答

お宮参り 神社

お宮参りはいつ行うものでしょう? お宮参りは、その土地の守り神である産土神(うぶすながみ)に赤ちゃんの誕生を報告し健やかな成長を願い、生後1カ月で行う伝統行事です。地域によって3日程度前後していますが、男の子は生後31日目、女の子は生後32日目に神社やお寺に参拝するのが一般的です。ここでは、具体的にいつお宮参りに行ったらいいか、どのように日程を決めるのがベストかがわかります。赤ちゃんを囲んで家族皆さんで素敵な記念日を過ごせるといいですね。

1. お宮参り時期とは、赤ちゃんとママの体調を最優先してください!

現代では、小さい赤ちゃんと産後間もないママの体調を気遣って正式な時期より後にずらしたり、天候によって日程を変更したり、柔軟な対応をしているご家庭が多くなっています。しきたり通りに行うことより、みんなが赤ちゃんと一緒にお祝いできることをメインにお宮参りの日程を立てましょう。あまり神経質にならずにみんなが気持ちよく参加できる時期を選ぶようにしましょう。また、ご両親の仕事の都合や遠方で集まるのが難しい、介護があって遠出できないなどの理由で、赤ちゃんとママとパパだけでお参りするケースも少なくありません。

1-1. お宮参りは時期をずらしてOK

お宮参りの時期については、しきたりを厳守すべきものというわけではありません。真夏・真冬に生まれた赤ちゃんは、なおのこと気候の穏やかな日にお参りしましょう。お正月の初詣の時期などの混雑はさけ、赤ちゃんとママの体調や家族の都合で生後半年ごろまでを目安に、時期をずらしても構いません

1-1-1. お宮参りは、赤ちゃんとの外出に慣れたころに行ってOK

ママも赤ちゃんとはじめての外出はドキドキですよね?赤ちゃんの持ち物はどうしたら良いかや授乳間隔が短いなどの不安もあります。ママも久しぶりの外出でしょうし、和服を着たりおしゃれする時間があるのかなど、いろいろと不安もあると思います。無理をせず、外出にも少し慣れて来たころに参拝に出かけるということでまったく問題ありません

1-1-2. お宮参りの記念写真のタイミングも別でもOK

お宮参り写真というと、神社にお宮参りをした後、スタジオへ行って記念撮影される場合が一般的のようです。しかし、お宮参りの神社に出向かず、スタジオ撮影などで生後1カ月の記念に写真だけでも残したいと記念写真だけを撮られる方もおられます。生後間もない赤ちゃんと一緒の初めてのお出かけを不安に思い、神社やお寺への参拝を撮影とは別日にセッティングするというご家庭もあるようです。

お宮参りの赤ちゃん

1-1-3. 筆者の体験談

筆者の長女・次女のお宮参りは、スタジオでの記念撮影と別日に行いました。里帰り出産で両親や実姉に甘えた生活をしていたため、出産後1カ月は経っても産後の体重が妊娠前のプラス15キロと減らず、だいぶ別人と思われる写真が記念に残っています。(笑)子供のお宮参り写真は、産院でもらったスタジオ撮影チケット無料のサービスがあり、お得に撮影できました!

最近では、出張撮影や一軒家スタジオ、おなじみの大手チェーンスタジオなど多種多様です。すぐに大きくなってしまう赤ちゃん期をたくさんの写真で記念に残してあげられたら、お子様が大きくなった時とても喜ばれることに違いありませんね。

1-2. 百日祝いと一緒にお宮参りするのもOK

時期を検討して、百日祝い(お食い初め)のタイミングと合わせてお宮参りをされるご家庭もあります。生後3カ月が過ぎると、赤ちゃんの首もすわり表情も豊かに笑顔を振りまいてくれるようになり、なお一層可愛さが増してくるころです。

遠方にご家族がいらっしゃってなかなか会いに行けない場合、予定を合わせてお披露目を兼ね、お宮参り&百日祝い(お食い初め)の食事会を開くのもいいですね。ママも赤ちゃんとのお出かけにも慣れてきていますし、いい写真もたくさん残せてとても良いお祝いになることでしょう。お宮参りの生後1カ月の出先で撮った写真はほとんど、小さく頭だけ又は顔半分写った赤ちゃんとご家族の写真ですから。(笑)

1-3. 「六曜」の大安の日、仏滅の日は気にしなくて大丈夫!

六曜は、諸説ありますが、中国から来たかけ事などの占いから始まったという説もあります。六曜とお宮参りは異なる成り立ちでできていますし、六曜の吉凶と神社へのお参りや厄払いと言ったお祓い・御祈祷に関しては、全く関係ありません。お宮参りが仏滅になってしまった場合でも、基本的には気にしなくて大丈夫です

また、人気のある有名な神社では、婚礼などの行事予定が入っている場合もありますし、大安などは、かえって混雑が予想されます。赤ちゃん連れですし、おむつ替えや授乳間隔も短いころですので、空いている日にゆっくりお参りをするというのもありかもしれません。ご家族の中に六曜にこだわる方がいらっしゃる場合は、お宮参りの日程を決める際の参考程度に考えましょう。

そもそもの「六曜」の話

六曜(ろくよう)とは、暦のひとつ。1週間を先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の6種類で表したものです。足利時代に中国から日本に伝えられましたが、広く行われるようになったのは幕末以降のことです。参考までに、六曜の吉凶についてご紹介します。

基準日意味
先勝(せんしょう・さきがち)
1月1日
7月1日
「先んずれば即ち勝つ」の意味。急ぐことは吉。
午前→吉。午後→凶。
友引(ともびき)
2月1日
8月1日
友を引く。祝い事は吉。葬儀などの凶事を避ける。
昼→凶。午前・夕方・夜→吉。
先負(せんぷ・さきまけ)
3月1日
9月1日
「先んずれば即ち負ける」の意味。
何事も控えめに平静を保つ日。
午前→凶。午後→吉。
仏滅(ぶつめつ)
4月1日
10月1日
葬式や法事は構わない。
六曜の中で最も凶の日とされ、婚礼などの祝儀を避ける。
終日→凶。午後→吉(午後は縁起がよいとする説もあり。)
大安(たいあん)
5月1日
11月1日
「大いに安し」の意味。六曜の中で最も吉の日。
終日万事→大吉。結婚式や結納→吉。
赤口(しゃっこう・しゃっく)
6月1日
12月1日
正午→吉。それ以外→凶。

※旧暦の1日を先勝→友引→先負→仏滅→大安→赤口の順番に決め、その後、1日ずつ順番に回していきます。月末にリセットされますので、翌月には、また基準日より順に六曜が決まっていきます。

2. 伝統行事「お宮参り」は生後1カ月頃に行います

お宮参りは、おおよそ生後1カ月頃に行うのが一般的です。その土地の氏神様や安産祈願で訪れた神社にご報告とお礼、赤ちゃんの健やかな成長を祈願しお参りをします。お宮参りの時期には諸説あり、七夜にお参りする地域、また生後100日目にお参りする百日参り(ももかまいり)など、地方によって様々なしきたりがあります。お宮参りは、厳かで暖かいこれからも守っていきたい日本の伝統行事です。

2-1. 正式な参拝の日は、男の子と女の子で異なります

お宮参りの日は一般的には生後1カ月頃と言われていますが、男の子の場合、お宮参りは生後30・31・32日目に、女の子は、男の子から1日遅れた生後31・32・33日目に行うという伝統があり、たった1日ですが、性別によってお宮参りを行う日が異なります

伝統を重んじるご家庭であれば、ご両親ご家族に事前に確認してみましょう。特に待望の男の子で長男であれば、できるだけしきたりに沿って進めていこうとする方も多いかもしれません。また、京都では、女の子がお嫁に行けるようにと、男の子よりも先にお宮参りをするというしきたりがあるようです。

男の子生後30・31・32日目
女の子生後31・32・33日目

※生後○○日目に行います。と表記されているお宮参りの日にちですが、計算方法に悩んでしまうママもいらっしゃるのではないでしょうか。正式には生まれた日を1日目として数えますので、誕生日を入れて数えましょう。

2-2. 生まれた日を1日目と数えます

例えば、1月1日生まれの赤ちゃんの場合

誕生日・お宮参り・お食い初め

2-3. 地域によっても異なるお宮参りの参拝日

初めての出産で初めてのお宮参りであればなおのこと、地域のしきたりを知らないことは恥ずかしいことではありません。お宮参りの時期については、引っ越した先、嫁ぎ先の地域のしきたりについて事前に聞いてみるのと安心です。参考までに、各地域のお宮参りについてご案内します。

1   

北海道地方

 

豪雪地帯などの地域では、生まれたての赤ちゃんを連れて外出するのはとても大変なことです。極寒の中参拝することは避け、気候が穏やかになってきたころにお参りをする、生後100日目の時期にする「百日参り」としてお参りをする地域もあります。赤ちゃんの負担にならないようにと時期を後倒しにすることがあります。無理をしてこの日にしなければならない、ということもありません。

2   

東北地方

 

北海道と同じく雪の多い季節は避け、暖かくなるまでずらすのが一般的です。地域によっては生後1カ月のお宮参りをせず、百日のお参りやお祝いと一緒に済ませる地域もあります。またお宮参りは行わない地域も少なくありません。新潟県の一部地域では100日頃に百日詣り(ももかまいり)を行います。青森県の一部地域では男の子は生後120日目、女の子は生後110日目です。また、山形県の一部地域では51日目にお宮参りを行います。

3   

関東地方

 

正式には、男の子は生後31日目、女の子は生後32日目ですが、だいたい生後1カ月頃の大安や吉日を選んでお宮参りを行うのが主流になりつつあります。一部の地域の場合、お宮参りは生後100日目です。

4   

北陸地方

 

関東と同じくお宮参りは生後1カ月頃が一般的です。男の子は生後31日目、女の子は生後33日目にお宮参りをするとよいとされています。ただし、地域によって50日目がよいとするところ、また100日目に百日参り(ももかまいり)としてお宮参りをするところもあります。

5   

東海地方

お宮参りは生後1カ月頃が一般的です。正式には、男の子は生後31日目、女の子は生後32日目ですが、生後30日目を過ぎてから都合の良い日にお宮参りを行います。

6   

関西地方

 

生後1カ月頃にお宮参りを行うのが一般的です。生後30日目を過ぎてから赤ちゃんやお母さんの体調に合わせて日付を選びます。京都では生後30日頃です。早くお宮参りをすると赤ちゃんの嫁入りが早まるとされています。

7   

中国・四国地方

 

生後1カ月頃にお宮参りを行うのが一般的です。正式には、男の子は生後31日目、女の子は生後32日目ですが、生後30日目を過ぎてから都合の良い日を選んでお参りします。広島県の神社によっては、男の子は生後32日目、女の子は生後33日目とされています。

8   

九州地方

 

生後1カ月頃が一般的です。正式には、男の子は生後31日目、女の子は生後32日目になりますが、他の地方と同じく生後30日目を過ぎてから都合の良い日を選んでお宮参りを行います。

9   

沖縄地方

 

初宮参りの慣習はありませんが、生後100日目に先祖のお参りをします。また、初誕生を「たんかゆーえー」と言い、火の神や仏壇、神棚に赤飯を供えて祝ってくれた人たちを縁起ものの料理でもてなします。ただ最近では、移住してこられた方や県外の方と結婚されたが記念にと、生後1カ月でお宮参りをするご家庭も増えてきているようです。

※以上、比較的大きな括りで分類しているため、一部地域で異なることもあります。

2-4. 地元以外の地域でお宮参りするときは、両家に確認したほうが安心!

ママとパパの出身地、はたまたおじいちゃんおばあちゃんの出身地のしきたりに沿って、今住んでいる地域でお宮参りを行うこともあります。例えば、東北出身のママと沖縄出身のパパが結婚して、住んでいる東京の神社にお宮参りする場合。ママの出身の地域は生後1か月から生後100日ごろが一般的ですし、パパの出身地はお宮参りの経験がない場合が多いというパターンがあります。その場合、双方のご実家に確認して、いつ行ったらいいか相談して決めていくのがおすすめです

両家にしきたりに詳しい方がいれば、聞いてみるのが先決ではありますが、古くからのしきたりに合わせて行うことは多くはないようです。実家の両親が詳しくない場合、神社に直接聞いてみるのも一つの方法です。最近では、神社のホームページを開設していますので確認してみると良いでしょう。

3. シチュエーションで日程は決めても大丈夫

出産にあたり、産前産後を実家で過ごす里帰り出産を選ぶママもとても多いと思います。里帰り出産の場合にはどのようにお参りしたらよいか、各ご家庭でいろいろなシチュエーションで日程を組んでみましょう。

3-1. 里帰り中のお宮参りはどうする?

自宅に戻ってから参拝すればOKです!お宮参りは住まいの近くの氏神様にお参りして赤ちゃんの健やかな成長を祈る儀式です。氏神様に新しい家族として赤ちゃんを紹介するとともに赤ちゃんにとっては、生まれて初めて氏神様に挨拶をする機会となります。「これからお世話になります。見守って下さい」という儀式なのです。ですから自宅に戻ってから近所の氏神様に参拝するというのは理にかなっています。もちろん里帰り中と、自宅に戻ってからの2回お参りしても構いません。先祖からずっと守ってきてくれた氏神様に赤ちゃんを紹介するのも、また「有り」なのです。

3-2. 自宅・近隣実家のママは、近所の氏神様へお宮参りしましょう

自宅の近くの神社でOKです!住んでいる地域の氏神様へお宮参りに行きましょう。どこの神社へお参りするかは、ママとパパの考えをもとにして決めても構いません。また、両家に特有のしきたりがあるかどうかについても事前に確認してみると安心です。家族みんなでお参りできれば家族の絆も深まりますし、一生に一度のセレモニーですから、良い思い出になるでしょう。

4. まとめ

主催者であるママとパパは、いつどこにお参りするか誰に参加してもらうかなどを考えておくと安心です。スムーズにお祝いができるように、事前に目安の日時や祝い方など招く人たちにお知らせして、スケジュールを立てていくとよいでしょう

お宮参りで最も大切なのは、赤ちゃんとママの体調を整えて、家族みんなが心からお祝いできるよう余裕を持っておくことではないでしょうか。無理をして生後1カ月に実施するのではなく、自分たちの都合に合わせた柔軟なお宮参りができるといいですね。さいごに、ご家族の関係をグッと近くに引き寄せる赤ちゃんパワーを借りて、より良いお宮参りの思い出を作っていただければと思います。

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